2008年 恒例式根島旅行
ひたすら「ユル〜く」楽しい式根島!(9/13〜15)
レポート by おーゆみこ
(文中の写真のほとんどは、クリックすると大きな写真が見られます)
ツアーメンバーにお願い!
写真はまだ数が少ないので、撮ったよという方ご提供下さい。
自分もレポート書きたいという人、書いて下さい!
それぞれ、適宜この頁に追加します。
今年はまたバカ長いレポートになってしまったので目次を付けました。(1)〜(3)は適当に飛ばして読んで下さい。
(1)2007年のレポートがない理由
(2)幹事は一苦労 パート1 手配編
(3)幹事は一苦労 パート2 天候編
(4)本編 ファミリー仕様でユルくて楽しいよ!
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(1)2007年のレポートがない理由
去年(2007)のツアーも問題なく遂行されたのにレポートがない理由を今こそ公開。
去年帰ってきてからツアーを思い起こすと、どうしても真っ先に頭に浮かんできてしまうのが、某M女とH男(イニシャルにするとちと変)のツーショットなのである。
二人がつきあっていることはだーれも知らなかった。というより、まだ正確には付き合い始めていたわけではなく、ちょっと気になる関係に式根島で答えをだそうと思っていたのだとM女は後で言っていた。
朝の集合のとき、「M女はちょっと遅れてくるそうです」とH男が私に報告してきた。ん?少しひっかかりを感じる。
実は、そのときまで気づいていなかったのだが、私は彼らの「始まりの瞬間」に居合わせ、それどころか知らぬうちに引き金を引いていたのである。それについての詳細は一応公開の場では伏せておくけど…(でも個別に聞かれれば答えちゃいます)。脳裏にそのときのことがふと浮かんできた。
だがそのときは別に深くは追及せずにいた。だが船に乗ってからM女はわざわざ人と席を代わってまでH男のとなりに坐ってなにやらキャピキャピしている。
んん?
この時点で私の「心当たり」はかなり確信に変わった。
「お、そういうことになってしまったのか」
果たして、式根島では彼らはさらに堂々と2ショットモードに突入。
「え? そ、そうだったの?」
と、「心当たり」さえなかった周囲はなぜかやたらうろたえ、その話で持ちきりになった。ドッペルゲンガーかいっ!と言いたくなるほどあちこちから2ショット目撃情報が。
るんるん、と皆でおしゃべりしながら歩いていると、行く手に2人の仲むつまじい姿があり
「あわわわ」
と皆焦ってしまう。いや、焦る必要はよく考えるとちっともないのだが(別に18禁的な行動を彼らがしていたわけでは全くない、手もつないでいないし)なんだかうろたえてしまうのである。
てなわけで式根島を思い出すとそればかり思い出してしまう(てか他のこと忘れた)ので困った。それを書いてもいいのだが、まだできたてのカップルであり、そーっと大事に扱わなきゃ、それにうっかりその後に壊れたりしたときまずいしな…と思ってレポート書きそびれました。ホントです(半分)。
けれどその2人はそれから1年も経たぬうちに晴れて入籍して夫婦となった。そして今年の式根ツアーにもまたしっかり参加したのだった。夫婦が2ショットしていてももちろんだれも問題にしない。よかったよかった。というわけで昨年のリポートがない理由も解禁された。よかったよかった。
ちなみに、式根島がきっかけ(のひとつ)で上手くいっているカップルは他にもいる。よかったよかった。
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(2)幹事は一苦労 パート1 手配編
今年は幹事としてはちょっと苦労した。船の予約は問題なく半年前にすませたのだが、7月になってからいつもの宿「そね」に電話したら、なんと民宿廃業したとのこと。3年ほど前にご主人が亡くなり、おばちゃんが一人でしばらくやっていたが、島の小学校の先生になっている息子が、そろそろ扶養家族になれと言うのでそうすることにしたというのだ。ショック。さあ困った。
でもなんとかなるさと思い、いつもBBQを始めいろいろ世話になっているM川さんに電話。ところが電話に出てくれない。呼び出し音は鳴っているのに、全く出ない。時間を変えて電話してみるがやっぱり出ない。翌日も電話するがやっぱり出ない…。
……その状態が、なんと、1ヶ月以上も続いたのである!!
その間にさっさと自分で動けばよさそうなものだが、なにしろ島の状態は分からないし、それに小さい島のことなので、いつもやってくれている人を飛び越えて勝手にやってしまうと、実際に島に行って顔を合わせたときやりにくいよな、と思い、とにかくひたすら連絡を取ろうとし続けたのだが、さっぱり出てくれないのだ。電話番号が合っていることはひょんなことから(詳述はしないが)確かめられていたのだが…。
何かの事情で私(たち)と関わりたくないのだろうか、と思い、もうバレている私の電話ではなく、別の人の電話を借りて電話したり、電話してもらったりもしたのだがやっぱり出ない。
そうこうしているうちにどんどん日にちが過ぎ、いくらなんでももうどうにかしないと、30人超の団体を抱えて泊まるところがない!なんてことになってしまう。幹事としては焦りまくる。浅草直前でこちらのほうもテンパっているのだが、私自身はよほどこのツアーのほうがストレスとなり、誇張ではなく「眠れぬ日々」を送るハメになった(胃腸の強い私はストレスでもめったに「胃が痛く」なったり食欲が落ちたりはしない、でもすぐ眠りに影響する…)。
で、実際に、ついにツアーまで1ヶ月を切って、もう限界だ、とM川さんと連絡取ることを諦めて自分で探し始めたのだが、そもそもが小さめの民宿しかない(それに贅沢にもできれば私たちは貸し切りにしたい)式根島で、連休まで1ヶ月を切ってから、30人超の団体が泊まれるところはおいそれと見つからない。ますます眠れなくなる。
そこでワタシ的にはいろいろスッタモンダしたのだが、それをぜんぶ書くとあまりに冗長になりすぎるので省略(書き始めたが途中でやめた…)。
結論から言うと、とある人に結果的に仲介してもらうような形でM川さんと突然連絡が取れ、そこからはあっという間に話が進み、すべて問題なくセッティングされることになったのである(個人で頼んでいたら無理だと思うが、JTBなどの旅行会社を通じて申し込んだ客を各民宿に割り振っていたのを適当に再配分して、一つの民宿を空けてくれたようだ)。
M川さんが電話に出なかった理由は未だにナゾだ。
これのせいなのか、と思えるとある理由をとあるルートで聞いたが、まあ憶測に過ぎないので公開の場で書くのは控えておく(少なくとも私たちのせい、ではない)。
やっとこさっとこ電話に出たM川さんに
「M川さん!! ずーーっと電話してたのにい!!」
と言うと
「や〜ごめんごめん。でね、宿なんだけど…」
…あっと言うまにそれで済まされてしまい、なんだか狐につままれたような気分。
でも結果オーライということで、いいことにする。
来年以降もM川さんを何かと頼りにせざるを得ないしね。
(実はこの手の心労は今回初めてではなく、以前にもちょっと似たようなことはあり、その時は私にしてはめずらしくけっこう強い口調で文句を言ったので、彼としてもあまり心楽しくないのかもしれない、とも思わないでもない)
(3)幹事は一苦労 パート2 天候編
どうもまだ「本題」(つまり「島での」もろもろ)に入れない。幹事役が書くレポートなのでお許し下され。
宿やらBBQやらすべての手配がやっとこさっとこ完了し、あとは行くだけ…のはずなのだが、幹事の心労は今度は天気のことになる。
雨が降ってもやれることはたくさんあるし、たとえ台風で中止になっても、2年前のときのように、「それなら都区内でバーチャルツアーだ!」と楽しめるし(今回初参加のKちゃんは、その年のレポートを読んで「楽しそうだ」と思って参加を決め、台風が来て行かれなくなる事態もそれなりに楽しみにしていた…そうである)…ということは「経験上」分かっているのだが、それでもやはりちゃんと行かれて、ちゃんとそれなりの天気で海遊びを楽しめるに越したことはない。
この時期私は、にわか気象予報士モードに入り、あちこちの気象関連サイトをヒマさえあれば巡回する日々となる。
とくに興味深く、情報の宝庫なのはなんと「2ちゃんねる」であった。
学問・理系というカテゴリの、天文・気象という板に台風関連のスレッドがある。今年ここを初めて覗いて知ったのは、世の中には「台風マニア」が結構いるのだなあ、ということである。専門家顔負けの分析をしながら台風についての議論をしている。基本的には台風が発生するとワクワクする人たち(私も実はその気持ちはよ〜く分かる、自分の予定に影響しない限りは…)が、だが、9月の初めにはどよーんとしていた。今年は台風の発生が少なく、上陸数はなんとゼロだったのである。彼らによれば、今のところ南海上にも台風のタネすらない、今年はもう終了なのか?ということで、みな「嘆いて」いる。だが私としては「しめしめ」である。
ところが「フィリピンの近海に『期待のできそうな』空気擾乱発見!」とか誰かが書き、え〜やめてよ〜と思っているうちに台風13号が発生。
彼ら的には
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
!!!!(*;◎;∀;◎;)=3ハァハァハァハァ/lァ/lァ
なのであるが、ワタシ的には _| ̄|○ il||li
ツアー1週間前という最悪のタイミングである。
(2006年に中止にしたときも奇しくも同じ13号、ツアー1週間前の発生であった。よみがえる悪夢)
それからもう、ますます各サイトの巡回がひんぱんになり、もう30分置きぐらいにチェック、2ちゃんの台風スレももちろんチェックし、彼らが喜べば喜ぶほど不安になる。
ところがこの13号は、非常にヘンテコな台風であった。いや、これを書いている現時点(9/17)でもまだ彼はそこに「いる」ので過去形では書けない。
台風は気象庁だけではなく、民間の気象会社、そして米軍などもしっかり観測して予測を出している。でこの各団体の予想がなかなか一致しない。気象庁は北西に進んで台湾に上陸するという予想、米軍はぐいっと急に東に曲がって(2ちゃんの台風スレ用語では「カックン」というらしい)日本列島を縦断コースの予想。
台風スレでもどっちの予想が当たるか、と侃々諤々。随時発表される天気図や衛星画像、気流分析、海水面温度などなどいろいろなデータを駆使しても、予想が仕切れないようである。勢力も強まるのか弱まるのか分からない。
だが一致しているのは、「異常に遅い」台風だということだった。ほとんど停滞しているに等しい。週の半ばには、どうやら、米軍の予想のようにこちらに向かってくるとしても連休明けのことらしいということだけはほぼ確実になった。
少しほっとするのもつかの間、熱帯低気圧が小笠原の付近に発生。遠くの台風より近くの熱低。これはやばい! とまた青くなる。家ではなにも手に着かず四六時中監視、仕事場に行っても空き時間に2ちゃんのスレを携帯でチェックして情報収集。
ただマニアックに天気を心配しているのではなく、幹事としては、場合によってはツアー自体をキャンセルするという決断を迫られる。なにせ船旅なので、上空の天気だけではなく波の状態などにも左右されるのだ。行けても帰って来れないという事態もまずいから(2年前はその可能性が大きかったためにキャンセルをするハメになった)状況判断は非常に重要で、私はやっぱり真剣に気象予報士モードにならざるを得ない。趣味的に楽しんでいるわけではないのである。
熱低は台風よりもさらに予測が難しい。ひとつめの熱低はツアー出発前々日に(2人だけその日の定期船で先行することになっていたが)千葉県の沖をかすめて去ってくれた。幸い先行組の船にもさほどの影響はなかったようである。
ところがまたまた新しい熱低が発生。当初の予測ではこれがけっこう北に向かってくる。台風未満とはいえ、直撃されたらかなり影響はある。
何度見ても決まった時間にしか更新されないのだが、熱低の進路予報の天気図も何度も何度もしつこく再読み込みしてチェックしては一喜一憂。
だが出発前日、新たな熱低のほうもどうやら東の方に進んで伊豆諸島付近からは遠ざかる予想になっていた。やった!!
それで幹事としては「決行!!」宣言をメーリングリストに出す。
高速船が欠航にならない限り(その心配もまだなくなったわけではない、上空の天気より波の状態によるわけだから、遠くても台風の影響も少しはある)行きますよ、と。
そして無事船は出航し、心配したほど揺れもなく、無事に島に着けたのである。万歳。
だが心配が完全にクリアされたわけではない。熱低が突然発達して台風になったり、進路を北寄りに変えるという事態も十分考えられた。最悪なら2泊の予定を切り上げて翌日に帰ることを検討しなくてはならない場合だって十分ある。だから島についても実は密かに何度も携帯で2ちゃんスレと天気サイトをチェックし続けていたのである。
2日目の朝、明け方にざーっと雨が降ってきてその音で目覚めてしまったが、その時も「う、やばい…」と青くなって布団の中でサイトチェック。だがその時の予報では大丈夫そうだったのでほっとする。
結論としては、3日間、多少雲が多めだったものの雨は降らず、基本的には晴れで、海遊びには十分なほどに暑く、かといって暑すぎるほどでもなく、意外にも風もなく、ほとんどパーフェクトな天気だったのである!!!!
3日目、午後の帰りの船に乗り込む頃からどんより雲が垂れ込め、そのために後ろ髪を引かれることなく島を後にできる、というパーフェクトぶり。
東京に帰ってきた翌朝、土砂降りだったので妙に
「勝った!」
感を感じる。
同時に、非常に寂しくもなってしまったが。
もうひとつ、結論(にはまだ9/17現在は至っていないが)としては、迷走停滞台風13号は、気象庁の予想通り台湾に上陸し気象庁のメンツを立てた後、呆れるほどのヘアピンカーブでUターン(カックン通り越してグルリン)し、こんどは米軍の顔も立てて日本に向かってくるという八方美人な振る舞いぶり。
2ちゃんスレの台風マニアたちが喜んでいるかと思いきや、すでに勢力が大分落ちたため
「もう台風の体をなしてねーよ、カスだよ!いつまでもぐずぐずしやがって」
と罵倒されているのだった。
(そうはいっても九州などにはけっこう被害が出ているようで…もっともそれも、あまりに「ぐずぐずしている」せいなのだが…お見舞い申し上げます。現時点では東京近辺への影響はこれからということでどうなるか分からないが…)
↓ちょっとマニアなコーナー
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2008/9/18現在の台風13号「シンラコウ」
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同じ台風の別の図(右→と比較してみるとけっこう面白い)
数字は日付。赤い部分は勢力が強い。 やたらのろいのがよく分かる図。
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こちらは2006年の13号「サンサン」。こうやって見てみると日程も経路も今年ととても似ているけど(スピードだけ違う)、この年はツアー自体が16〜18だったのでNGになってしもた。
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*追記(9/22) 結局13号は、勢力がほんの少し再発達し、日本の南岸すれすれをやや速度を速めてとおりながら上陸はせず、12.2日間という長寿を記録して21日に温帯低気圧に変わった。台風マニアたちは、「死にかけながらまた根性で盛り返し長い間楽しませてくれた、ある種愛着の湧く台風」と言い、そのアジア名「シンラコウ」から「シンちゃん」と親しげに呼ぶまでになっていた(私もすっかり台風マニア化…)。ただツアーが1週間ずれていたら完全にヤラれていたわけで、そうなったら私はシンちゃんを恨み抜いていたことだろう…(^_^;) 台風というのは、こんな風にその「個性」を語れる存在であるからこそ「面白い」。もちろん深刻な被害があるのは困るけれども…。
*ちなみに以前のレポートを読むと「台風が1日ずれてくれてよかった!」とかそんなんばっかりであることを今更ながらに発見。そりゃまあ毎年この季節ですからね。今まで1回しかキャンセルするハメになることがなかったのはある意味すごいことですね。
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(4)本編 ファミリー仕様でユルくて楽しいよ!
こんどこそ本編。
そんなこんなで無事天気にも恵まれて、とくに挙動不審のカップルもおらず、楽しい3日間でした。終わり。
……じゃねーだろ!!
事前の幹事としての心労ぶりばっかりエラそに書いていたら力尽きてしまいました。
いや、でも気を取り直して。
でもホントの話、やっぱりトラブルのほうが自分としては印象深く、島でのもろもろはその分ホントにスムーズで何の問題もなく、ただただ「楽しい!」の一言につきる、というやつだったわけです。
それもまった〜〜りしたユルユルな楽しさ。
ここ数年の傾向として、「ファミリー」度が妙に高い、というのがある。今回も夫婦や子供連れが過半数を占めた。
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お母さんを枕にするお父さんの横でぐっすりのAくん
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Aくんは石が大好き。重いよ?持ち上がる?
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Aくんは「若いお姉さん」も大好き。今回のツアーに「若いお姉さん」はMんMんRまたんしかいませんでした。
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世にも幸せそうな笑顔でMんMんに抱きつくAくん
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以前はそんなことはなかった。夫婦で参加するのは珍しかった…だが夫婦未満のカップルはやたらといた。まだハッピーマンデーでないころ、私を含め金曜日に仕事の融通が利く人たちだけ先に行ったのだが、なんと私以外は全部ラブラブのカップル(4組)だった。あのときは凹んだなあ…(もっとも私も大昔はカップルで参加したこともあるっちゃあるのだが…)。
ラブラブカップルというのは基本的にいろんな意味で「挙動不審」なものである。そしてそういうのが多いとそうでない人もなんだか浮き足立ってしまい、グループ全体がなんとなく落ち着かなくなる。
だが最近は、むしろそういう夫婦でないカップルは少なく、落ち着いた夫婦の参加が増えてきた。これはまあ、母胎であるリベルダージのほうにおける傾向を反映しているのではあるが。
だからこそM女H男のカップルは去年妙に目立ってしまったきらいがあるが、今年は前述のごとく彼らも正式な「夫婦」としての参加で、落ち着いている。もっとも新婚ほやほやならではの、周囲が照れてしまうようなオーラはやっぱりあったのだけれどね。
刺激を求めるムキにはちょっと物足りないかもしれないが、むしろマッタリのんびりリラックス、がいいという人には好ましい雰囲気ではないかと思う。
それに、家族で参加しなくても、あたかも全員が家族のようなものなのだ。
民宿を借り切っているので、まるで大家族のウチのようだ。午前中は先に出かける人は「いってきま〜す」と出かけていき、のんびりしている方は「いってらっしゃ〜い」と送り出す。夕方になれば、「ただいま〜」「お帰り〜」である。
「なにこの『共同生活』感」
とDちゃんが笑う。
「ほんまやねえ」
私はもう15年以上島に通っているので当然なのだが、式根島はまるで「自分の家」「ふるさと」のようだ。たぶん初めて来た人でもそう感じる部分があるのではないだろうか。つまり平たくいえば、安心しきっていられるところ。
それはまず、その「サイズ」のせいであるところが大きいだろう。一周12qという小ささ。当然公共交通機関などなく、歩いたり自転車に乗ったりで島中どこへでも行ける。
だからいつも、島に着いてしまいさえすれば幹事は楽になる。「放し飼い」でオーケー。一応、とくに何も希望のない人はここでみんなで遊んでましょう、という「基盤」は設定するが、それに乗らなくても全く問題ない。みんな思い思いにくつろぐ。特に今回の2日目はかなりばらけた。
前日の浜辺BBQでは海にもほとんど入らずに大活躍し、その日の夜BBQでも仕切り役となる予定のSケンとYちゃん夫妻は2日目は新島に渡っていった。新島へは連絡船で15分程度である。そもそも行政的には式根島は新島の一部となっている。実は式根島は「伊豆七島」の「七つ」に入っていないのだった。大島、利島、新島、神津島、三宅島、八丈島、御蔵島が正式な「七島」で、式根島と青ヶ島はオマケ扱いである。
それはともかく、式根島はリアス式海岸で入り江が深く、外洋がどんなに荒れていても海水浴場となっている入り江にはほとんど波がない。かたや新島の方は知る人ぞ知るサーフィンのメッカ。もちろん海に普通に波がある。サーファーのJアンは1日目に新島でサーフィンをやってから式根島に渡ってきた。Sケン夫妻はサーファーではないが、新島で波と戯れていて楽しかったそうである。それを聞いたMセロは、来年こそは自分も新島に波乗りに行く、と張り切っている。こうやって新島も遊びの圏内と考えれば、サーファーもスノーケリング派も(もちろんダイビング派も)どちらも満足できるというわけだ。
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名物島のり弁をパクつく
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虐めてるんじゃありません。当人たちの希望で砂風呂に…。(むしろ下僕としてハタラク男たち)
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ところが「僕のMんMんに何するんだ!」とばかりにEショウが飛んできてDちゃんを突き飛ばす。
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砂をかきだして大まじめにMんMんを助け出そうとするEショウ。でもMんMんは「ふーん」てな風情。
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自転車で島内を散歩する人もいるし、バイク2ケツでぶっとばして「島のヤンキー」かと思われる夫婦もいるし、温泉に行く人もいるし、別のビーチを覗きに行く人もいるし、島で唯一の「ブティック」マリンルームに買い物に行く人もいる。
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よい子は真似してはいけません
イラスト by ミタ
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このマリンルームという店は、こんな島(失礼)にある店にしては意外なほどにセンスがよく、可愛いものがたくさんある。オーナーのおじさんは夏以外は都区内に住んでいるらしいが、夏場だけ式根島にやってきて店を開く。自分で布地を選んでデザインして作らせるそうで、サマードレスやアロハやアクセサリーはほとんどオリジナルだ。いつもこの敬老の日の連休が最後の営業になるため、かなり値引きをしてくれる。
ツアー参加者用のMLで私は事前に、そういうわけで買い物用の予算を見ておいた方がいいですよ、と新規参加者に教えておいた。それはかなり功を奏したようである。けっこう買い込んでいる人がたくさんいた。誰かがおじさんに、MLでここでの買い物用の予算をみておけと情報が流れたんですよ、と話したらしいが、次回はぜひ、「この人がそう書いてくれたんです」とおじさんの前で宣伝してください。なんか私にもっとサービスしてくれるかもしれん(って私は結局今回は何も買わなかったんだけどね。すでにたくさん持ってるから…いやむしろだからこそ、密かに宣伝していた、ってことは知ってもらっても良かったかな〜)。
ただこのおじさん、「超」がつくほどおしゃべりで、黙っている時間がほとんどない。他にお客さんがいないときに行ってしまうと、なかなかおしゃべりから解放してもらえないのでちと大変である。それに蚊がたくさんいるので、買い物に行く前は虫除けスプレー必須!なのであった。
蚊といえば、式根島の蚊は、ものすごくデッカい!! 普通の蚊の倍どころか、3倍ぐらいあるんじゃなかろうか。それが、夕方外の洗い場で水着を洗ったりしているとドワッっと集団で襲ってくる。布地の上からでも平気で刺す。洗い場に近寄って1分でもうあちこち刺されまくり。今回、腕に付けておく器具タイプの蚊よけを持って行ったが、ぜーーーんぜん効果なかった。蚊にせせら笑われてしまった。
ま、ともかく。そんな感じでみんな思い思いに過ごし、夕食やBBQのときだけは「帰ってきて」みんなで楽しむが、その後もまた、島で唯一の居酒屋に行く人も、さっさと寝る人も、夜中の温泉に行く人も(今回たまたま中秋の名月にあたり、月見温泉が楽しめた)、宿のロビーでいつまでもだべっている人も。
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Sケン:アウトドアクッキング隊長とその新助手Kちゃん
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網ナバレスコ:KS子さんとその新弟子Mータ
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食材の「ごく」一部!
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イカ・エビ・トコブシ・アワビ……
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焼きそばシェフDちゃんの勇姿を撮るつもりが、あまりに素早すぎて取り損ないました。上にたっぶり島のりかかってます。美味いっす。
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前の民宿「そね」のおばちゃんがたっくさん(この皿3つ分ぐらい)くれた、裏の畑で採れたてのミニトマト
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やっと一段落
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猫にもおすそわけ
(この猫は子育て中で、ガツガツ食べた後、ささっとどこかに行って子猫を呼び、お乳をあげていました)
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とにかく、なんか
「ユル〜〜〜い」
のである。
そういえば、宿の近くのレンタサイクル屋さんにはこんな張り紙が。
「係員不在の時は、貸し出し簿に名前を書いて『未収』とメモして、(自転車を)持って行ってください」
ゆ・る〜〜〜い。
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「安全運転でね」ってお腹に書いてあるんですが、見たとたんに事故りそうな怖さです。
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ガソリン代はもちろん払うが、宿の車(含む軽トラック)も、運転する人がいれば勝手に使っていいですよ、とのことで、お酒の飲めないTちゃんとIさん(それと乳児連れでお酒を自粛したNちゃんとMうもたまに)が荷物の運搬や、家族連れの移動のための運転手をしてくれた。
もちろん島中何処へ行くにも、水着のままで(なにか羽織るけど)行かれてしまう。
式根島の魅力はなんといっても、この「ユルさ」に他ならない。
警戒心も気取りもいっさい必要ない。だって「家族」だし、「自分のウチ」だし。
こーんなに伸び伸びできる場がほかにあるだろか?
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花火をごっそり持ってきてくれたPター夫妻
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Dちゃんのくわえ花火
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ウワサの(?)M女もくわえ花火に挑戦
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密談中
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ってか線香花火中
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警戒心、と言えば、今年初めて泊めて頂いた民宿「さごでえ」のおばさんは、どうも初めのうちはちょっと警戒モード入っていたような気がする。
「サンバの人たち」
が30人も大挙して?? まるで、鎖国の江戸に紅毛碧眼の南蛮人がぞろぞろやってくるかのような気持ちだったのではなかろうか。
最初は、「ようこそ、いらっしゃ〜〜い!(笑顔)」って感じではあまりなかったのである。
だが帰りのときには一変していた。
「思っていたよりみなさんずーーっと大人で、なんでも自分できちんとしてくださるし、助かりました!! またぜひぜひ来年も!!」
学生のグループが泊まるときはもっとひどくて、よく近隣から苦情が来ていたらしい。
でも我々だって、メンバー構成によってはどうなっていたことやら。
なにしろいつも居酒屋で「お客さ〜ん(ー_ーメ)」と叱られてばっかりなんだからね…。
今回のツアーにはバテリア(打楽器隊)のメンバーが少なく、唯一の弦楽器奏者も子連れで就寝が早かった。だから夜中までいつまでたっても歌い騒ぐ、ってのがなかったわけで。
なにせ大昔はスルドまで持って行って夜中の海岸で叩いていた(しかも怪しいアフロ系のリズムで…しかもしかもお盆の時期なので周囲にキャンプしている人はいっぱいいた)こともあったりした我々、さごでえのおばさんの警戒もあながち杞憂とまでは言えなかったはずである。
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楽隊さんたち
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踊る人々 まったりする人々
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MTちゃんダンス講座(ピンぼけごめん)
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カンガルー状態でもパンデイロ叩くお父さん
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でもね私はやっぱり、このくらいがいいな、と思う。バテリアさんたちはあるいは物足りないかもしれないが、まあもし叩いたりしたければ昼間の(夜でもいいけど)海岸でやればOK。あ、もちろん夜BBQの会場なら近くに民家もないので叩き放題、かつてバツカーダやったこともあるしね(今回はバテリアメンバーが少なくてそうならなかったけど…)。
あんまりサンバ色がぎらぎらに強いよりも、ファミリー仕様のほうがいい。
今回、ツアーエントリしながらも、サンバをやらない家族に対してちょっと遠慮してキャンセルせざるを得なかった人もいるようだ。なにせ夏の間家族をほっぽりだしてサンバにかまけてざるをえないからね。
そういう人も、ぜひぜひ、非サンバ人の家族とともにツアーに参加して欲しいな、と強く思う。
一般の人々は、さごでえのおばさんのように、「サンバの人」ってのはなんかものすごく「キョーレツ」な人だと思ってたりする。でも間近で見て一緒に過ごせば、
「あんがいマイルドなんだな」
と思えると思う。
そういや、Jあんの中学時代の同級生(女性)が式根島の人と結婚して島に住んでいた。このツアーに久しぶりに参加するJあんが彼女と連絡を取って、「サンバの仲間と一緒に行く」とメールしたところ
「ああ、サンバね、島のおじさんたちがへろへろになっちゃうやつね」
という返信が。それはたぶん、数年前に1度だけ島民祭りでショーをやったときの話でしょう。
でも人口600人のこの島では、あのサンバショーはどうも語りぐさになっているらしい。
ずっと島に住んでいるお年寄りなどにとっては、いろんな意味で目もくらむびっくり仰天の刺激だったことだろう。
でも実際の「サンバの人たち」は、さごでえのおばさんもむしろびっくりの「普通の、いやそれよりマトモな大人の人たち」なのである。
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外海のうねりの影響なのか、例年よりほんの少し海が濁っていたのが残念だったが水温はまあまあで、クラゲも出ず海遊びは楽しく、1日目昼間の浜辺BBQ&大鍋(今年はポトフ仕様)大会も楽しく美味しく、そうそういつも定番の「島のり弁当」も相変わらず超美味しく、宿の夕食も美味しく、他のみんなに先駆けての浅草映像DVD大スクリーン鑑賞会も楽しく、ついでに過去映像も公開してついに私自身の「過去の栄光」なるダンサー姿もその大画面で披露し、島で唯一の居酒屋「千漁」できれいな「式根フィズ」を飲み、夜中の温泉に出かけ、そして2日目もみんな思い思いにいろいろ楽しみ、そして夜のBBQでは「Sケンさんのお肉」(Sケンのお腹を削ったわけではない)とM川さんの調達してくれたシーフード、超人的手さばきのDちゃん焼きそば、網ナバレスコKS子さんの調達したリングイッサなどに舌鼓を打ち、P夫妻がバッグにしのばせてきた大量の花火に興じ、またまた夜の温泉に行って月見をし、3日目も晴れたのでまたまた最後の海遊びに出かけ、そしていよいよ帰りの船が出航するときには式根島も悲しんで(?)すっかりどんより曇り、思い残すこともなく、事故もなく、トラブルもなく、200%満足して島を後にしたのであった。
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なんかいやに優等生っぽい集合写真
photo by たく
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そして来年は!なんとカレンダー上「5連休(土曜含めて)」なのだった。
どういうアレンジをするべきか幹事としてはむしろ頭が痛いが、これだけ休みがあれば、今まで参加できなかった人も参加しやすいのではなかろか。
ぜひとも、非サンバ人の家族や友達も含めて、この「ユルユルパラダイス」を体験して欲しい、と思っております(幹事としていろいろ気苦労しても、楽しさの方がはるかに勝るのでやめられないんす、私も)。
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メンバーからの写真&イラストギャラリー(随時追加予定)
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カワハラさん(本職)のイラスト
いや、でも、そ、それはいくらなんでも…。
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タイコたたくEショウ(将来が不安楽しみ)
photo byカワハラ
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月に向かって吠えるアヤシイ人々
Mタちゃん怖いよ
photo byカワハラ
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雅の湯にて
photo by たく
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食べまくる人々
photo by たく
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花火
photo by たく
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飲んだくれる人々
photo by たく
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飲んだくれる人々その2
photo by たく
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Mタちゃん目が怖いってば
photo by たく
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戦い済んだ網ナバレスコ陣
photo by たく
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早くも相手を間違えているM女
photo by たく
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