パルチードアウト-Partido Alto
サンバのリズムを構成するパートの1つで、2小節のカタマリの最初の16分が休みであることを特徴とするもの。バテリアでは高低2音を出すことができるアゴゴやクイーカがこのパターンを演奏していることが多く、その場合は「(ん)カァっコっコっ|コっカァっコっコ」と聞こえるようなシンコペーションとなって「んカァっ」のアクセントが「サンバの16分感」の鮮明さにつながる。厳密にこの譜割りだけを指すわけではなくバリエーションが可能で、例えばパゴージにおけるパンデイロやタンボリンでの「んタっタっタタっ|タっタっタタっタ」というパターンやそれっぽいメロディーやリフのフレーズさえパルチードアウトと呼ばれることもある。タンタンやスルドが「ぅっ・・ドゥーん|ぅっ・・ドゥーん」、タンボリンやパンデイロが「タツルカタツルカ」と鳴っており、その上にこのパルチードアウトが重なるだけで、即サンバに聞こえるほど特徴的なもの。
◇タツルカタツルカ|タツルカタツルカ
◆・カァっコっコっ|コっカァっコっコ
◇ぅっ・・ドゥーん|ぅっ・・ドゥーん
どうです、サンバが聞こえてきましたか?
パルチードア「ル」トとは発音しない。もともとのポルトガル語としては「想像しいパーティー」ぐらいの意味である。