カポエイラ-Capoeira

西アフリカから奴隷として多数の黒人を強制的に連れて来たポルトガル人としては、黒人たちが蜂起して反逆してくることは避けたい。ブラジルの奴隷小屋での黒人達は、監視者に対して「これは抵抗のための準備じゃないよ、単なるダンスなんだよ」というていでカポエイラを発展させてきたと考えられている。実際ブラジルでは、1900年前後の数十年間は権力によってカポエイラも禁止されていた(このあたり、ペルーの黒人が占領者に楽器を禁止され、「これ楽器じゃないよ、ただの箱だよ」というていでカホンCajonを発達させたのによく似ている)。日本人には、格闘技と踊りと音楽が一体となった不思議な出し物のように見えることが多く、非常にしなやかかつ逆立ちなども含まれるアクロバティックな動き、戦闘なのか舞踏なのかわからない華麗な足技、ビリンバウパンデイロによるリズムと音に魅了される人も多い。また、カポエイラの基本的な動きであるジンガは、サンバノペのルーツであると言われている。
Liberdadeにもカポエイラ出身のダンサーがいたりする。うかつに手を出すと蹴られるよ。