カイシャ【楽器】-Caixa

バテリアの楽器の中で、いわゆる「マーチングの小太鼓」然とした、スネアドラムに似たもの。見た感じはへピニキに似ているが、へピニキの人が利き手にしかバチ(スティック)を持っていないのに対し、カイシャの人は両手に持っていて、また楽器も「カンっ」「ポンっ」ではなく「ザッ」という方である。ヘッドの直径方向に、細い金属ワイヤやギターのスチール弦、非常に細いバネなどで作られた「響き線」を接触させ、叩いた時にザッというノイズを発生させる「スネア」機構がついている。いわゆる「枯れた」音がいい音とされ、ロックやジャズといった音楽でのスネアの音はクソだそうである(ブラジル人談)。基本的には16分音符を刻んでいるだけでも、タンボリンと同様、その「訛り」によってサンバらしさを倍増させる重要な役割を持つ。