発泡ポリウレタン(ウレタンロール)【素材】

ソファーの中や椅子の座面クッション部に使われがちな、かなり柔軟性のあるスポンジ(海綿)状の発泡樹脂。新品が白かクリーム色でも、劣化すると黄土色になっていくことが多い。20mm厚、30mm厚、50mm厚で幅1200mmのシートがロール状で売られていることが多く(「ウレタンロール」)、1番目の図の「2010年心臓」は、50mm厚10mほどをボンドGクリアで貼り合わせて内側から人が動かせるようにし、表面をペンキとラテックス(液体ゴム)との1:4混合12l(リットル)ほどでコーティングしたてヌメリ感とテカりを出したもの。動くものを塗る場合、気泡に染み込んだ状態で完全に固化する塗料は当然、曲げられた際にポリウレタンを破壊するわけで、塗料は乾いてもグニャグニャしているようなものを選ぶ必要がある。2番目は2015年アフリカ「ワニ」の制作中の様子で、50mmTと30mmTとの混合。30mmTはメートル1500円ほどで、価格は厚さにほぼ比例する。