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『 私の好きなエンヘードとバテリアアレンジ』
しぶ(Diretor da Bateria)
2004/2

私もサンバを始めた当初は、エンヘードばかり聴いていた類の人です。当時私は、大学のサークルでサンバをしていたのですが、自分たちの演奏できるスタイルがバツカーダだけだったので、当然の帰結として、エンヘードのCDはお手本として良く聴いていました。初めて聴いたのが94年のエンヘード集。私は持っていなくて、友達の丸ちゃん(→おおっ、なつかしや)から借りたCDをテープ(MDなんてなかった時代の話なのね…)に落としたものを繰り返し聞いていたものです。それだけに、94年のエンヘード集には思い入れがあり、「結構名曲ぞろいだよな…」なんて思っていたりします。
以降、年ごとのエンヘード集はもちろんのこと、エスコーラごとのエンヘードを集めたCDなど色々聞いてきましたが、時代の変遷と共に曲調やアレンジなども移り変わってきていて、聞き比べてみると結構面白いものです。
そこで、今日は私の好きなエンヘードとそのアレンジについて書いてみたいと思います。アレンジって言っても打楽器にしか目(正確には耳だな)が行っていないので、パラジーニャとかタンボリンのパターンのことしか書けないんですけどね。

まずは、マルサルの"Incrivel Bateria"から。好きな曲が多くて選択に困りますが、やはりひとつ上げるとしたら、"Os Certoes"でしょう。ワンコーラス目のカバッコとマルサルの歌だけの部分、しびれますね〜。タンボリンのパターンは、オーソドックスなパターンの組み合わせなんですけど、メロディーとあわせて聞くと「ここの場所にはこれ!」というのが見事にはまっていて、聞いていてとても気持ちいいです。ブレイク明けのところのタンボリンパターンは、8小節周期のゆったりとしたフレーズなんですけど、回しうちの時にはベースリズムの1層だったタンボリンが、ここでパァーッと前面に出てきて、タンボリンらしさ満点のアレンジだと思います。

タンボリンの複雑なパターンといえば、やはり94年のマンゲイラでしょう。第1回サンバサミット(当時は合同バツカーダ大会とか言っていました。代々木でやってたんだけど、1回目は労働組合だか何だかのデモ行進とぶつかって、2時間ぐらいの「待ち」を経ての開催でした。)でも取り上げられた、近年の名曲ですよね。前述のように、この年は私にとっては初めてサンバに取り組んだ年だったので、この曲のタンボリンパターンを躍起になってコピーしようと奮闘してましたねー。丸ちゃんと張り合ったりして。
とにかく、最初から最後まで細かいフレーズがころころ入れ替わっていくという、まるでメロディが流れていくようなアレンジで、覚えるのが大変でした。あと、一つ一つのフレーズも普段叩き慣れているのとは一味違ったもので、最初は手がなじまず、苦労しました。大変は大変なんだけど、挑戦しがいのある曲で、機会があったらリベルダージでもやって見ましょうか。ふふ。

パラジーニャでしびれたのは、95年のインペリオ・セハーノです。インペリオと言えば、4連アゴゴが入っているのが大きな特徴ですが、この曲はワンコーラス目はアゴゴがまったく出てきません。それで、サビ手前の大きなパラジーニャの所からいきなり出てくるのですが、このアゴゴの登場が、パラジーニャのインパクトを効果的に上げていると思います。「おーっ、待ってました!!」と思わず拍手したくなるような感じです。

あと印象に残っているのは、意外かもしれませんが、96年のGrande Rioの曲です。私はこの年、初めてブラジルに行きました。卒業旅行でカーニバルを見に行ったんですけど、街中で観光なんかしている時に、この曲のサビのところを歌い始めるお兄ちゃんとか見かけて、結構人々の記憶に残るフレーズだったように思います。
この曲は、メロディーは普遍的なエンヘードの良さがあり、またリズムは途中で裏と表がひっくり返ったりして面白いんですけど、CDで印象的だったのはサビのところです。ワンコーラス目はカイシャ・タンボリンが残って他の楽器は1拍目をユニゾンで「ドンッ」と叩くんですけど、残ったカイシャ・タンボリンが醸し出すグルーブがとっても気持ちいいんですね。2コーラス目は「ウェーブ」をやってますが、やはりこれもサビのメロディーに乗って、カーンと天に昇っていくような感じで、エンヘードの醍醐味が味わえます。

残念ながら、最近のCDは凝ったアレンジのものが少なくなってきているように思います。最近は同じメンバー(スタジオ・ミュージシャンなのかな)で全エスコーラの曲を録音していると聞きますが、そういった事情からあまり個性や複雑さを出せないということもあるかもしれませんね。ただ、2002年にブラジルのエンサイオやカーニバルを見に行ったときには、結構いろんなフレーズを聴いたので、CDでそれが聴けなくなってしまったというのは、ちょっと残念です。ということで、もし皆さんがブラジルに行ったときには、そしてビデオを持っていけるようなら、ぜひ生の演奏を録ってきてくださいねー。

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