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爆発!行け!
我らがリベルダージ
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『マネするだけが能じゃない。けど。』
ひさぎ
2000/9

今回は、ここにコーナーをもらってる理由について、ちょこっと書かせてください。(言い訳?)
リオのことをいろいろ書いていると 「ひさぎちゃん。リオに憧れる気持ちはわかるけど、浅草で何もかもリオの真似をしようとしても、それは無理だよ」と、よく?たまに?ときどき?言われます。 でも、そういうつもりじゃないんだけどなー。だいいち、そんなお金ない。・・・そういう問題じゃないか。でも、そっくりそのままリオの真似ができないことくらい、一度ビデオを見れば、常識人なら誰にでもわかります。

そうじゃなくて。
もちろん私は、リオのカルナヴァルは、大好きです。だから、とりあえず知って欲しいなーと思っているのです。自分たちがやろうとしてることは何なのか??それを知って欲しいなぁ、と。。。
スポーツだってイメージトレーニングをするじゃありませんか

同じことをやるのでも、知っててやるのとそうでないのとでは、かなり違ってくると思うんです。
例えばバイアーナ、「民族の起源がアフリカにない私達がやったって意味ないじゃん」なんて意地悪を言われることがあります。そりゃそうなのかもしれないけど、同じような意味をもたせたいと思ったら、そうだな、"モンゴル民族"を称えて"モンゴーラ"とか作る?白い仔ヤギなんか連れてさぁ。・・・それじゃハイジか。まぁいいや。
じゃなくて、民族の起源がアフリカになくたって、ちゃんとバイアーナの本来の意味と由来を知って、その上で「パレードにバイアーナを取り入れる」ことを選んだならば、意地悪言われたってもうびびりません。「衣装がカッコイイから、見栄えがするから作る」でもいいじゃない。

それとまったく同じ理由で、「みんな もっとサンバ・ジ・エンヘードを聴こうよ〜!!」と騒いでるわけで。
これは何度も言っていますが、例えばオーケストラに所属していてクラシック聴かない人はいないだろうし、ロックバンド始めるのにロック聴かない人もいないでしょう。それなのになんで、サンバをやるのに、サンバ聴かない人がいるんだ?しかもエスコーラにいてパレードするっていうのに、パレードのサンバを聴かない人がいるんだ?!
私はほんとに不思議でした。踊りだろうが楽器だろうが同じことですよね。自分たちがやろうとしていることの素晴らしいお手本があるのだから。それを積極的に利用しないのはもったいない。もっとマイナーな踊りや音楽をやろうとしてる人たちは、お手本となる映像や音源を手に入れるのに、とても苦労しています。(もしかしてそれぐらいの方が有難味があっていいのかなー。)

みんながそうやってブラジルの音楽をパレードを文化をいろいろ見て聴いて、その中から選んでいって、私達に合うカタチを見つけられれば素敵だなっ!両方の文化を取り入れて混ぜて、もっとかっこいいモノを創る・・・あら。それってとってもブラジル的?!

今じゃポピュラー音楽の代表みたいな顔してるロックでさえ、その黎明期には「日本語でロックは絶対無理だ、日本にロックは根付かない」なんて言われていた時代もあったらしいですが、もはや想像できないですね。今じゃもう和製ロックもすっかりひとつのジャンルとして確立していますね。好き嫌いは別として、それは事実。
今年は浅草でも、日本語歌詞を積極的に取り入れているところがありました。そのうち日本語エンヘードが当たり前の時代が来るかもしれないですね。いやもちろん、日本語でやったってサンバのかっこ良さはそのままに、ですよ!
そしたら私達は「昔はね、全部ポル語でやってたんだよ」なんて平成生まれの可愛い仲間達に言うのかも。そしたらその子達に「でもそれじゃメッセージもテーマもお客さんには伝わらないじゃない」なんて言われちゃうかも?!そうなったら、それはそれで素敵だなぁ。毎度ですが妄想が暴走したところで、おすすめなど。

いろいろあり過ぎて絞れないのですが、パレードとの総合点として『97年VIRADOURO』を。私はこの年のヴィラドゥロのパレードが大好きで!
クールでお洒落できらびやかで可愛いのに毒々しくそして鮮烈な装飾が素晴らしい。前から順番に見事にテーマ(=ビッグバン)が表現されている!暗黒爆発エネルギーそして命・・・。
曲もかっこいいの。特にバテリアの超かっこいいファンクなブレイク「ドンッタッドンドタッド」は、いろんなブロコにも真似されていたそうですが、翌年から禁止になってしまったそうです。私は昔のオリンピック水泳において、平泳ぎの記録を上げるためにせっかくバタフライを発明したのに別競技にされてしまった人のことを思い出したりしました。
私はこれを一目見た瞬間からサンバのパレードというものにハマってしまったんです。これを見なかったら人生変わらなかったかもしれない。まだこのパレードを見てない方、是非見てください。「パレードってこういうモノなのかっ」と思ってしまうかもしれない。
そしてこの1997年、VIRADOUROは初優勝したのでした。

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