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『真夏の夜の事』
K宮
1999/7

「名前は出せないっ」とおっしゃる、とても謙虚なK宮さんです。
K宮氏=埼玉のチーム「アレグリア」の重鎮(当時)にして、リベジのメンバーでもある。サンバに対するハムハム度ではだれにもひけをとらない。先頃結婚し、K沢さんの『家庭はダイジョブか』を襲名した。
K宮さんいわく「ただずらずらと昔の事を書いただけですので、好きっていう気持ち全然表現出来なかったように思います」ですって。そんなこと全然ないよぉ、Kみちゃん。


どうも噂のK氏でござんす。稲葉さんが師匠と仰ぐなんて書かれた日にゃー、恐れ多くて名前は出せないでござんす。しかも金沢のアニさんのあの素晴らしい文の後ときちゃーやりにくい訳でござんす。でも「好き勝手に書いて」とひさぎさんがおっしゃって下さったので遠慮しながら書かせていただくッス、でござんす。

僕がサンバに初めてふれたのは、生のバツカーダだった。当時僕にとってのサンバはSバ・Sールで、それ以外の何物でもなく、そこが全世界だった。ハマッタのは87年のインペラトリスをSバ・Sールで演奏した時。短調で暗く切なく、しかし前に進もうとする曲調は、それまでバツカーダに合わせて歌う歌があるなんて思いもしなかった僕に衝撃を与えてくれた。
短調のエンヘードは『昔(人によって想像する年代は違うと思うが)のヒーローものの主題歌』に似ていて、そこがハマッた理由ではないかと今では思っている。"地球をまもる使命を持ちながら、孤独にさいなまれ、時には誤解され、自分が負ければ後がない、明日の太陽さえ見られないかもしれない。しかし、ここで立ち止まってはいられない。明日の希望を信じて生きていくのさ"的なところが良かったんだろうなあ、きっと。だから最初は短調以外のエンヘードはいっさい聞かなかった。「うわっ短調のエンヘードなんか聞いてるの?おーいやだ。サイテー。と、Sバ・Sールのメンバーのある人に言われたのも、それに拍車をかけた(僕もしつこいなー。でも、それによってパゴーヂはいっさい聞かなくなった)。
僕が大好きになった87年のインペラトリスの曲はダビングにつぐダビングで、昔のSP盤なんか目じゃない位にノイズが多くなっていた。ノイズの隙間からエンヘードが聞こえると言った感じで。そこで「87年のインペラトリスを絶対手に入れてやる」と心に誓い、東京は秋葉原へ。ここで揃わぬ物はないと友人から聞いたのだが、どこを探してもない。
有為子さんに「新宿、渋谷、池袋だったらあるよ」と教えていただき、早速新宿丸井の"ヴァージンレコード"へ。あったあった!CARNAVALの写真がジャケットのCDが。そのまま一気に3枚も買った。それぞれ90、91、93と書いてあった。どれかひとつくらいバツカーダのCDがあると思っていたのだが、全部歌入りで、がっかりした記憶がある。
そう、皆さんご存じの通り、それぞれの数字の年のエンヘード集だったのだ。今考えれば当たり前なのだけれど、3枚も買ったその中に、探していた曲がなかったのもショックだった。僕にとって87年のインペラトリス以外はまだどうでもイイ存在だったのだ。しかし、折角買ったのだから・・・と、その中でも短調の曲だけテープに集めて何気なく聞いていたら、1週間くらいしたある日、突然に良くなっちゃったのだ。
例えて言えば、"疲労がたまって一気に吹き出して、入院して手術してもらって、看護婦さんと仲良くなっちゃった"って感じ........分かりにくい? ああ、もうスペースが........その後の悲話を最後に皆さんとお別れしましょう。さよなら、さよなら、さよなら。
その後、短調編集テープを聞きまくり、当然、必然、大自然、新しい短調のエンヘードが聞きたくなり、再び新宿へ。見つけた!!CARNAVALと書いてあるCDが。わくわくして帰り、ビニールを破き、トレイにのせてプレイボタンを押した。当時は何と呼んでいいか分からなかったが、聞こえて来たのは期待していたのとはあまりにも違うマルシャだった。あまりの衝撃に、1回取り出して、ケースに戻し、もう1回同じ動作を繰り返して再生したが、何曲飛ばしても音も曲も変わらなかった。
しかし、気を取り直してもう1枚買ったCARNAVALの写真がジャケットの確実に期待に答えてくれるであろうCDを、わくわくしながらビニールを破き、トレイにのせてプレイボタンを押した。聞こえて来たのは期待していたのとはあまりに違う、すごいノイズのボサノバ調の曲だった。あまりの衝撃に、1回とりだして、ケースに戻し、もう1回同じ動作を繰り返して再生したが、何曲飛ばしても音も曲も変わらなかった。当時はなんて読んでいいか分からなかったが、ジャケットには○コ・ブア○キと書いてあった。電車賃かけて1日に使ったお金は一万数千円。........気絶。
真夏の夜の事だった。

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