1999年フィンランド・ヘルシンキのサンバカーニバル

<3> ハンブルグでサンバ衣装を!
こっちはちょっと番外編?! フィンランドのついでにドイツにも回ったカジリン,衣装制作のマスターらしいレポート!
カジタニのハチャメチャ旅行記フィンランド・ドイツ・ハンブルグ編

<そこは、『吉原』+『歌舞伎町?!』>  
フィンランドには4日間滞在して、それからドイツ・ハンブルグへ向かいました。ハンブルグは2年前に立ち寄っただけでしたが、今回は帰国するまでいろいろなところをみてまわりました。ハンブルグでは『レーパーバーン』地区というところに毎日のように遊びに行きました。ちなみにこの近くで若かりし頃のビートルズも生活をしていたそうです。ここは、いわゆる『飾り窓』があるところで、いかにもそういうスタイルのお姉さんが夜8時になるとそろって(条例で夜8時から朝6時までとなっているそうです)ご出勤してきます。こういう街は、普通の女性が行きにくいかんじがあるけど、ここは、『歌舞伎町』のように周りにケーセンや映画館、劇場もあって、観光名所にもなっています。この街でわたしはここのお姉さんたち御用達のブティックや靴屋で買い物をしました。ちょっとハデ目でサンバのときにはピッタリです。そして、ここから少し離れたところに偶然ナイスなお店を発見しました。ドイツではレビューやミュージカルが盛んなので、それ用の衣装を作っている店があったんです。小さい店だけど、中に入るとカベッサやしょいこの本体、スパンコール、ビーズと私にとってはまさに”宝の山”でした。店のオーナーはフランス人で、この道30年だそうです。オーナーがひとりでカベッサや胸飾りのデザイン、型づくり、縫製とこなしています。奥の工房も見せてもらったけど、金型を溶接する部屋とミシン部屋に別れていて設備もなかなかでした。わたしはカベッサや胸飾りの金型のみを注文ましたが、サンプルであったカベッサはレビュー用ということで、サンバのように激しく動くなら少し形を変えなければということなので新たに作り、胸の方はサンプルがなかったので、カベッサに合わせてデザインをしてもらいました。カベッサ、胸飾りともに採寸も細かくて、胸飾り用には当然下着をとらなくてはといわれ一瞬ひるんじゃったけど、衣装のためならとエイッ!て脱いじゃいました。さらに完璧にするために2日目には試着をして、仕上がるまでだった4日でした。当然仕上がりは完璧で、サイズもピッタリです。オーナーがいうにはブラジルからドイツにサンバショーに来る子もたくさんいるそうで、その子たちの衣装もよく直してあげるそうです。ただ、ほとんどがクオリティーがあんまり良くないので、直すのが大変だといっていました。また、彼は自分はレビューやミュージカル用の衣装が専門なので、サンバらしい衣装はウ〜ム…というかんじでした。それならわたしが彼に弟子入りして、わたしがサンバ部門、彼がレビュー・ミュージカル部門というのはどうかなあ?!と藤井さんにいったら、『じゃあ、労働ビザとる?でも彼のフランス語訛りのドイツ語はちょっとやそっとじゃわからないよ!』とアッサリいわれてしまいました!!そりゃあ、わたしの”なんちゃってインドネシア語”と彼の”わかりにくいドイツ語”じゃ全然かみあわないもんネ!!チャンチャン!!!!

     
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