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式根島旅行
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2005年 恒例式根島旅行

家族連れテイストの今年(9/17〜19)
レポート by おーゆみこ

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  毎回毎回、必ず天気の話から入ってしまうが、式根島の楽しさの7割、いや8割は天気で決まると言っても過言ではないため、どうしてもそこから入らずにいられない。 結論から言って、今年も能天気パワーが炸裂したのか、奇跡的なと言ってもよい恵まれ方をしたのである。 今年は台風は発生数こそ多くないものの、関東地方を目指すコースを取るものが多く、式根島を始めとした伊豆諸島はだいぶ翻弄されたらしい。島の唯一のブティック(でもセンスいい)のおっちゃんも、船が予定通り来たなんてラッキーだったね、と言う。雨が降ったりしていなくても、台風がある程度近くにいるだけでも島はキツい。竹芝桟橋は出航したものの、島に着いてから接岸できずにそのまま引き返さざるを得ない船が多かったらしい。高速船ならまだしも、定期船(島の人は本船と呼ぶ)で往復20時間はきっついなあ。

 我々が行く前々週には台風14号で大騒ぎ、前週は台風15号の余波と前線通過でけっこう波が高く、そしてこれを書いている1週間後の今は台風17号がまたしても船を欠航させている。だが我々はそういう憂き目には全く遭わず、前日まで出ていた波浪注意報も土曜の朝には消え、風もないピーカンの3日間を満喫したのである。 たしか去年も似たような「スポット好天」だったような。普段でもパレードなどのイベントでも可笑しいくらいに降られないわけで、やっぱりサンバ人、そして特に太陽をシンボルとするリベジはほんまに能天気集団であるのだなあと根拠なく思う。
(ちなみに、リベジが太陽をシンボルとしているのはなぜかというと、全然深い意味はなく、創立当初にメキシコ旅行から帰ってきたばかりのおーゆみこが、メキシコによくある太陽の図案に影響され…というか露骨にパクって「こんなのどう?」と初代のマークをデザインして見せたからなのである。全然ブラジルですらなかったのだった(笑))  
  しかしですね。もしかすると今回のレポートはあまり面白くないかもしれない。なんだかみんなやたらと大人しかったのである。のべ35人+子供2人+幼児2人=39人という始まって以来の大人数だったにもかかわらず、だ。いやもちろん、浜辺の「海水シャブシャブ」、そして2日目の夜のBBQ等々、幸せいっぱいで楽しみ、
「こんなこの世の楽園を今まで知らずにいたなんて損した気分」(By KS子さん)
とまで言わしめたくらいだったのだが、例年のようなアホっぽい(?)バカ騒ぎじゃなかった。 どうやらみんな文字通り「大人しかった」つまり、オトナになったらしい。毎年キャーキャーと騒ぎながら行く崖下の温泉「地鉈温泉」に、今年は誰も行かなかったし(あの坂を上るのはしんどい…とか言って)、結局花火もやらなかった。ジェンガは一部の人が燃えていたけれど、それも去年のように夜遅くまで興じていることもなく、夜中の3時まで温泉でうだうだしていることもなく、みんな遅くても1時過ぎには寝てしまうというヨイコぶり。そして朝食にもみんなでサクサク起きてきてパクパク食べる。「あたしダメ〜」と午前中一杯死んでいるような人が誰もいない。言ってみれば超健康的。早起きして海で思う存分遊び、食べまくり飲みまくりはするものの、夜は早寝…。  

  もしかすると、子供連れが多かったことが影響しているのかもしれない。KS子さん&Mセロ一家、KKちゃん一家、そしてMYU家と3組も子連れファミリーが。だが結局そのために、30数人全員がまるで家族のような気分になったとも言える。家族連れのレジャーの形態にいつのまにかなったのだ田舎道を行く父と娘、なにか懐かしい光景。 いや、私としては大歓迎。やっぱりね、健康的というのはいいですよ。私自身は今までずっとそうだったけど、せっかく自然の豊かな島までやってきて、夜を徹して午前中はつぶれているってのは、もったいないですよ。てなわけで今年は素晴らしかったのである。  ま、ちょっと平均年齢(子供除く)が上昇気味ってのもあるんだろうけどさ。

  
  さてここからは時系列でレポート。

 そうそう竹芝桟橋での集合時間にもみんなほとんど遅刻もせずにやってきた。スバラシイです。幹事としてはそれだけで心労が半減。普段遅刻していない姿を見たことがないYきちもちゃんと来ていた。さすがに置いて行かれたらマズイと思ったのであろう。 船旅も滞りなく、定刻10時には式根島着。常宿「そね」にピストン輸送してもらう。

そして早速、昼食を「海水シャブシャブ」で、ということで浜辺に向かう。いつもは少し遠目の「中の浦」というビーチに行くのだが、今年は子供連れを考慮して、宿に近くアクセスが楽な「石白川海岸」を1日目の基地とすることにした。 予めそう聞いていたのだが、この日は大潮で、しかも昼頃は干潮のピーク。海岸に行くと
「み、水がない…」
… というのは大げさだが、ただでさえ遠浅な石白川海岸は海岸線がはるかかなたに引いていて、ゴロタ石を必死でかきわけて歩かないと水にたどり着けないのだった。でもこれからどんどん満ちてくるということなので、安心して海水ナベの準備にかかる。水はこんなにきれいなのでナベも大丈夫


 今回、いつもなにくれとなく世話を焼いてくれる島のM川さんは、炭を起こすのは大変だろうとプロパンガスのコンロまで用意してくれていた。だがそれを見てアウトドア隊長Kピー及び肉隊長(?)Sケンは茫然。
「炭を起こすのが腕の見せ所と張り切ってたのに…」
おまけにKピーはもう一つの腕の見せ所のつもりだった日よけのタープ張りも、上手い具合に日陰のあるこの海岸では必要ないことが分かり、本人曰く
「かなり落ち込んだ」
そうである。 それでも気を取り直したアウトドア隊長と肉隊長の仕切りにより、着々と準備は進む。今年肉を切る肉隊長は去年の教訓を肝に銘じ、真水を運ぶタンクも予め宅配便で送ってあり、去年のように塩辛すぎるナベにはならないで済みそうである。メーリングリストにて、各自なにかしら「練り物系」を持ってきて鍋に放り込もうということにもなっていて、食材は豊富。火も安定しているし、巨大な鍋の水もすばやく湧いて、驚くほどスムースに鍋レディ! 真水の加減も上々で、ほんとに「調味料いらず」の海水味は美味かった!


 そうこうしているうちに満ちてきた海で泳ぐ。水がやや冷たいので、いつもは海から上がってこない筆者もいつになく浜辺に上がっている時間が長い。ましてやいつも浜辺飲んだくれ組は全然海に入らない。
「3日間居て10分程度しか海に入りませんでした」
という某MYU父ちゃんも。  

  それでも天気は上々だったので夕方まで浜辺でまったり。仕上げにすぐ近くの「雅湯(みやびのゆ)」という露天風呂に行って昼の部終わり。例によって「そね」のおばちゃん出血大サービスのビールで楽しい夕食。  


  それから、これまた例によって島で唯一の居酒屋「千漁」に「くっさっや!くっさっや!」とスキップしながらみんなで行く。ちょうど前から居たお客さんたちが帰る頃で、一気に貸し切り状態。式根ブルーの「式根フ千漁の心惹かれるたたずまいィズ」(神津島の焼酎「盛若」とブルーキュラソーとソーダのカクテル)を「お作法」として1杯目には頼む。Mセロ一家の娘たちMNMNとRMたんも来る。彼女たちは6歳と7歳にして実は飲み会が大好きだ。夏の間も、入谷でのアレゴリア制作作業に来ると「Kさらぎさん、きょう飲み会行く?」と真っ先にプレジデンチに聞くのは彼女たちだったのである。もちろんお酒は飲まないけどね。 だが、注文したクサヤを焼いているうちに漂ってくる匂いに、Mセロは思い切り顔をしかめる。MNMN&RMたんは顔の前で、さっき買った小さな扇風機を回して 「臭い…」 とベソをかく。  
  ほんと、クサヤってやつは想像を絶する匂いである。ドブの匂いっつーか? 魚を食べたあとの生ゴミの匂いっつーか? でも食べると美味。なんなんだろうかいったい。   プレミアもの?「しきね」一升瓶

  まあ千漁の在庫を飲み尽くしてまだ足りなかった以前に比べればやはり今年は大人しく、そこそこでみんな帰る。帰り際、「いつもありがとうございます」と千漁のおかみさんは「しきね」と書いた焼酎の一升瓶を我々にくれてしまった。去年から試みに作られている、文字通りの「島焼酎」。わずかしか作らなかったし、一升瓶は売っていないというレアアイテムを頂いて感激。しかし「さあそれ、これから飲もうぜ!」という猛者が(幸いにして)いなかったので、明日のBBQのために取っておくことにする。  


   それから何人かは、またも夜の温泉に。中秋の名月の前夜で、幻想的な光景。と思いきや、温泉に入っていくと 「おー」と手を振る人影。ヨットで式根島に来ているH川さん一行である。幻想的なはずが一転して漫才的になる。 H川さんたちは10時間以上かかって、午後に式根島に着いたのに、明日朝は4時から釣りだって。それでその4時までこの温泉でずっと時間潰すんだと。呆れるほど元気なおっさんたちである。  だが我々は、先にも書いたように温泉組も宿でジェンガ組も、1時すぎぐらいには大人しく寝る(わずかながらもっと起きていた人もいたようだったが)。  



 翌朝はさらにいい天気。この日は夜のBBQというメーンエベントを控え、昼のうちは適当に過ごすことにする。だが取りあえず「基地」は「中の浦」に。きのう出鼻をくじかれて不完全燃焼気味のアウトドア隊長Kピーは早くから「きょうこそタープを張る」と言って宿の車を借りて先発。もたもたダラダラと後発隊が到着すると、すでに炎天下に立派に日陰ができていた。Kピーグッジョブである。  

  ここはスノーケリングの楽園だ。遠浅ではないので、引き潮でも水はちゃんとある。だが昨日にも増して冷たい! さすがの私も長く泳いでいられない。だが水はきれいで、魚もたくさんいる。ウツボもいる。余談だが、ウツボには「意志」を感じて面白い。普通サカナは無表情(カゴカキダイの群?)で何にも考えていない感じだが、ウツボはどうも、近づくと「なんか用かゴルァ!」と威嚇してくるのだ。実際は気が弱くて襲ったりできないらしいのだが…。だが無表情に見える他のサカナも、エサ(魚肉ソーセージ)を持って行くと面白い。大胆なヤツと小心者なヤツがはっきり分かれる。エサは少しずつちぎって水中に放すのだが、大胆なヤツは手のすぐそばまでやってきて、こちらがモタモタしていると「まだかよ、早くしろよ」という表情(に見える)。目が合って(?)しまうのだ。その下の方を、「私ら、とりあえずおこぼれでいいっす」てな感じの小心者たちが遠慮がちに行ったり来たりしている。

 お昼ご飯は「島のり弁当」を大量注文してある。普通の海苔の代わりにアオサのような岩海苔を使っているこの弁当は非常に美味で、ほとんど全員が満足。  

  まったりしていると、ふと、全員の目が、前に座っているとあるカップルに留まる。男性の方が、なんだか見たことのあるタオルを肩に掛けているのである。「Asakusa 14th」と書いてある。サンバ人なら家に必ず数枚はある(私なんて2人分でもあるしキャリアも長いし、で20枚ぐらいある!)浅草カーニバル参加記念品のタオルだ。 「なにもの?」 ザワザワする私たち。14thと言ったらもう10年以上前である。大ベテランさん?
  KS子さんが、そのカップルの近くまで行き、自分の持っている同じような浅草タオルを、わざとらしく拡げてみせたり、ピョンピョン跳ねてみたり、素行の怪しいヒトになっている。だがカップルは全然気がつかない。 業を煮やしたKS子さんは、
「あのう…」
とついに、直接話し掛けた。
「そのタオル、どうしたんですか?」
そしてなにやら話している。よく聞こえないが、どうやら、我々もサンバやっているんです、大勢で来ているんです、と伝えたらしい。浅草タオルを肩に掛けた男性が立ち上がって後ろを向き、我々の方にタオルを降ってアピールする。
「おー!」
歓声で応える私たち。 KS子さんが戻ってきて、浅草の事務局を手伝ったことがある人らしいと言う。
「ま、なにかの縁ですから、どぞどぞどぞ」
みんなで、半ば無理矢理、我々の陣地に引っ張ってくる。そして一番上等の日陰のあるところを空けて
「はい、ぜひこのVIP席に」
だが残念ながら、すでにビールとか飲み物がなくなってしまっているのだった。だがお弁当が、2つ余っている。…正確に言えば、余っているように思えていた。 希望人数をちゃんと数えて注文したはずなのに、何で余っているんだろう?と一応みんなユルみ切った頭で考えたのだが、よく分からず、
「ま、余ってるんだからいいじゃん」
ということでそのカップルに島のり弁当を提供したのであった。  
  ところが。 彼らがちょうど食べているところに、かなり長く海の中で遊んでいた(そして一時は溺れていた)OBギョーとその彼氏が帰ってきた。
「お弁当ちょうだーい!」
凍り付く一同。そうか彼らがまだ食べてなかったのか! お客さんに気づかれないようにと取り繕おうとするが、何も知らないOBギョーはなおも
「お腹空いちゃったよ!お弁当は?」
と大きな声で。 さすがのお客様たちも事態にうっすら気づかれたようで、かといってどうにもできず、気まずい雰囲気が。結局OBギョーたちには謝って、彼らは仕方なくレストランへ出かけていったのであるが、それからしばらくして、お客様たちも居たたまれなかったのか、去ってしまわれた。夜のBBQにもお誘いしたのだが、結局おいでにならなかったのだった。
  今年、「島のり弁隊長」に任命されて注文などを担当していたMKちゃんは
「私、島のり弁隊長失格だわ…」
とかなり落ち込んでいた…。  

 ところでその日の目玉?は、「ふんどし3人男」(MNきち先生の命名はMoMens。木綿とメンズを掛けMomensたとか。写真はそのMNきち先生が「混んでる電車のなかで人目を気にしてドキドキしながら」キラキラ加工したもの)。HNKふんどし隊長(なんでも隊長にする)がわざわざ余分に持ってきて、着付け指導までしてやったのである。挑戦した勇者はSNちゃんとKKちゃん。水泳で鍛えたKKちゃんは、ボディビルダーHNKも負けそうなゴージャスな体躯で、それによだれを垂らしていたのは女性陣よりむしろ男性陣だったという事実。  



  夕方。宿でお風呂に入ろうと順番を待っていた。まずは子供たちを最初に入れてあげる。そろそろ出る頃かな?と覗いてみたら、MNMNとRMたんがちょうど脱衣所から出てきた。そして私を見て
「あの、すみません」
妙に大人びているのだこの子らは。
「あのね、中にいる子がね」 
子…ってだれ?
「ハダカンボでね、服を忘れて来ちゃったって言ってるんですぅ」
へ?  すると脱衣所から顔だけ出して
「すみませぇん…」
と情けなさそうな声を出しているのは、我らがコンニャク先生ことKY子ちゃんであった。やれやれ。MNMN・RMたんに「子」呼ばわりされ「ハダカンボ」呼ばわりされてどーする。相変わらずの天然女王KY子ちゃんであった。  

 さて、その日の夜は待望のBBQである。ちょうど日の沈む頃、BBQ会場の大浦海岸へ行く。すでにM川さんの手配で巨大な船盛りが。船盛り全景
「うっわーーーーーー!」
という声が、誇張ではなく見る人みんなから発せられる。 全長1.5mぐらいの「船」に盛られているのは、大きなアワビやトコブシやサザエ…。しかもアワビやサザエはまだ生きてグニグニ動いているのだ。
  M川さんの友達の漁師からの差し入れだという。MNMN・RMたんとサザエさんたちおかげで、 「これだけ(アワビとトコブシとサザエだけ)でも5〜6万になるよ」 というBBQに。なにしろ量が半端じゃない。それにその他にもホタテやイカ、エビ、飛び魚やタカサゴ、野菜に肉!これを東京で注文したら、30数人で割っても1人5000円は下らないのではなかろうか、という量。それがひとり2000円である(毎年行っている私たちだからこそ、かなーーりサービスしてくれています)。 アワビを網に乗っけると、グニャラグニャラと断末魔で身をよじる。またもや 「うっわーーー」 である。だがなぜかそれを見てすら「うわ美味しそう」と思ってしまう自分がちょっと怖かった。  浅草でカルナヴァレスコだったKY子さんが、 「きょうは網ナバレスコ」 とかいいながら、網隊長をやってくれる。てきぱきと焼いて、各人の好みに応じて適切に取り分けてくれるのが、カルナヴァレスコとしての勇姿と重なってスバラシイ。  


  今年初参加のARちゃんは、1日遅れの到着で、男友達を2人従えてやってきた(朝到着したとき、「ARちゃんだけなら僕が迎えに行くけど、野郎も一緒ならヤダ」と言って迎えに行こうとしてくれなかったヤツが何人もいた)。正確に言うと、ARちゃんの「おっかけ」1名と、その「巻き添え」1名である。「おっかけ」K氏はまだARちゃんと知り合って間もないらしいが、ARちゃんの行くところに自分も行きたいと言って無理矢理着いてきた。だが連休で、行きはともかく帰りの高速船は満杯でいまからは予約が取れない。ARちゃんの分だけはこちらですでに予約済みなので、仕方なくひとりで定期船で帰ることになるわけだったが、それが嫌だったので職場の友人を誘ったらしい。なんてやつだ。
 ARちゃんはK氏が彼氏かと言われると否定していたが、K氏は「ARはぼくの彼女」と言い張る。オマケに、酔いが回ってきたら非常にはしゃぎはじめ
「式根島いいなあ!式根島最高! 来年は式根島で式を挙げよう!
なんぞとドサクサに紛れて発言。でも
「は?」
ARちゃん思い切りスルー。それをリアルタイムで聞いてしまった私はビールを吹いた。 ところがK氏はダシャレも含めて(「式」根島で「式」って)その発言が自分的に気に入ったらしく、しばらく経ってからまたも同じことを、もっと大声で言っている。で、
「結婚なんて、しないから!」
と、ARちゃんにこんどはスルーどころか拒絶されていましたとさ。 その間、「巻き添え」で連れてこられた同僚の方は、H川さんたちのヨット組に、まるで始めからそのグループに属していたかのような風情で溶け込んで、淡々と楽しんでおられました、とさ。  
   でもいずれにしても彼らも(ARちゃんのことはおいておいても)式根島はいたく気に入ったらしい。 来年は始めから参加したい!と大乗り気。 ARちゃんもそうは言いながらまんざらでもなかったようだが(K氏はけっこうカッコいい男の子だった)、来年はどうなっていることやら。ほんとに「式根島で式」あげるならそれもいいかもね〜。 (これを本人が読んだら「面目丸つぶれ」とばかり凹んで、怒るかな…?でも、そこで凹まないであろうところがキミの魅力だと私は思っていて、その故に実は応援してたりもするので、いずれはこれを「夫婦にとって思い出に残る笑い話」とできるように頑張りたまえ、K氏よ)  


   例によっての飲んで食べて歌って踊って、が6時から10時まで繰り広げられ、みんなそれぞれ幸せに月見温泉なってお開きに。 18日は中秋の名月当夜。それから一同はまたも雅の湯に月見風呂としゃれこんだ。例年は星見風呂で、まさに降るような星空を楽しむのだが、中秋の名月もまた佳き哉。海上高く浮かぶ満月に照らされて幻想的に輝く海を眺めながらの露天風呂。オツといわずしてなんと言おう。




 最終日もみんな元気に早起き。
「毎日海で遊べて楽しいね。帰りたくない」
とMNMN・RMたん。そうでしょうそうでしょう。オトナだって帰りたくない。いや、東京に帰ったらオシゴトのいっぱいあるオトナの「帰りたくなさ」はもっと大きいとも。  

  最終日の典型コースは、近くの石白川海岸でまったり、それから雅湯に移動してまったり、である。だが石白川海岸にはまたも水がないので、早めに雅の湯に移動、その外側の旧港で泳ぐ。これが今回は一番実りあるスノーケリングだったかも。温泉の近くで水が比較的温かく、魚影も濃かった。  

  対岸の堤防では、やんちゃな連中がダイブに挑戦。YRきち、MYきち、SNちゃん、K平…。ジモティーらしい10代の男の子などは7mぐらいありそうな一番上から飛び込むが、三十路前後の一行はとりあえず2.5mぐらいの下の部分から。それでも上から見るとけっこう高さを感じる。 実は飛び込むと、女性の場合、水着が上も下も一瞬、完全にズレまくってしまうのだそうだ。だが泡泡でなにも見えないので大事(?)には至らない。でも結構痛かったとの感想。 一行より少し遅れて、MoMens(そのときはふんどしではなかったけれど)KKちゃんも堤防の方へ行く。KKちゃん自身は飛び込むかどうか迷っていたし、堤防の端に立ってみたら結構怖そうで、やめようと思った、というのだが、その鍛え上げた体躯を見た釣りのおばちゃんが
「いやあ、さすが、いい身体ねえ!」
と、期待しまくり光線を出して見ているので、後に引けなくなってしまった。私は見ていなかったが、怯えていた割には期待を裏切らない美しい飛び込みだったとのこと。 恒例、港で全員で記念写真



  …てな具合に、若干オトナしめながらも、あらゆる一瞬を満喫しまくった2日半が過ぎ、名残惜しくも帰りの船に乗る。船中ではもちろん、ほぼ全員討ち死に状態である。2時間半の航海は何事もなく、あっさり「都会」に帰ってきてしまった。たった2日半なのに、ビルなんてなーんにもない、バスも電車もない小さな島に居た身には、浜松町のビル群や高速道路を見るとまるで違う国に来たような気分がしてしまう。

 翌日から雨になり、奇跡のような3日間を、今更ながらに有り難くなにものかに感謝したい気分で思い起こすのであった。



おまけ。右の写真絵本の家 は、式根島に今年できた絵本の図書館…というか、実は個人のお宅であるのだが、オーナーさんが世界の絵本を集めて、廊下を取り巻くように、外に向けた本棚に展示して公開して下さっている。そのユニークなたたずまいが(たとえば、本棚の壁は光が漏れる素材で、夜は本の間から家の中の光が漏れて見える)建築の世界でも話題になっていたとのこと。オーナーさんは普段は東京に住んでいるようで、ずっと閉まっていたが。私たちが帰る日にオープンしたので何人かで遊びに行った。
「あらあら、きょうはどうしたんでしょうこんなに人が来て」
と言いながらハトムギ茶を入れて下さったオーナーさん。なんとも不思議な、でも暖かい雰囲気の場所でした。

 

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