シンボルマーク
トップページへ戻る リベルダージについて スケジュール 新しい仲間を歓迎します 浅草サンバカーニバル ダンスのこと・衣装のこと サンバとその他のブラジル音楽 ブラジルのカーニバル デジタルリベルダージニュース リンク集 掲示板
サンバ化日記
*
*
*
*
*
*
*
おーゆみこの サンバ化日記    2001年1月号 おーゆみこ自画像
〜夢の21世紀〜

イラスト「21世紀なんかどーでもいい人たち」の図●21世紀、あけましておめでとうございます。新世紀の幕開け!ってことで派手に年越しした方も多かったことであろう。しかしワタクシは近年になくジミィに年越ししてしまった。テレビ画面ではド派手な年越しイベントが展開され、人々は大騒ぎしているのだが、それをぼーっと見ながら「はああ。21世紀かあ」と、思い切り気の抜けた世紀越え。ううむ。こんなはずではなかった。だってあまりに金欠なんだもおん、どこにも行けず、気持ちも落ち込み・・・あうう私の21世紀はどーなってしまうのでせう。・・・・・ええい、そんな景気の悪いことでどーする、こちとら江戸っ子でい、宵越し、いや世紀越しのカネは持たねえ!

●・・・失礼、新世紀だというのに取り乱してしまいました。さて、気を取り直して。あまりにもあちこちで言われまくっていることであるが、子供の頃ばくぜんと夢見た「21世紀」というのは一言で言えば「ハイテク社会」だった。その夢見たハイテクも、なるべく人間がメンドクサイことをしなくてすむような、基本的にズボラを決め込むための「便利な」技術であり、どんな分野であれ、「ボタンひとつで」なんでもできてしまうような生活が「夢の未来」であったわけだ。そして、かなり見事にそれは達成されつつある。放っておいても人間の代わりになんでも面倒見てくれる「お手伝いロボット」だって射程距離だ。

●しかし、夢だったはずの「ハイテク」が当たり前になってきた21世紀、むしろキーワードは「ローテク」なんではないか、と思う。これも別に目新しい考えではなく、多くの人がすでに指摘していることではある。「自然とのふれあいを求めて」農業に転じるエリートサラリーマンなどは珍しくない。それはいささか極端にしても、ハイテクと当たり前に共存しながら、それゆえにできた余裕の部分で、もっと素朴な手応えやふれあいを求める心が人々の中に強くなってきたと思う。

●eメールやインターネットも本当に「あたりまえ」になってきた。そういうものに対する「食わず嫌い」的なアレルギー、苦手意識を持つ人も減りつつあると思う。それと同時に、過度な幻想を抱く人も減ってきているかもしれない。なければ極めて不便ではあるが、あってもすべてがそれで済むわけではない。・・・・てなことを書こうと、ゆうべから考えていたら、偶然、今朝の新聞で「人はインターネットだけで生活できるか」を実験するためにずっと家にこもっていた人が1年ぶりに外に出た、という話題の記事があった。結果として「必要なものはすべて調達できた、が、毎日外に出て、だれかに会いたいと思うのが人の本能。百年後の人間がこんな極端な暮らし方をすることはないと確信した」・・・・・当然といえば当然である。こんな極端な暮らし方、どころか、すでに人々は「もっと素朴なもの」を求め始めて、振り子は逆に振れている、と私は思う。

●さてお約束の展開であるが、サンバはまさに「ローテク」だ。弦や歌はアンプやスピーカを使わなければ仕方がないにしても、なにしろ中心は「タイコ」である。コンピュータでいくら正確にリズムを作り、多少不規則なところまで再現し、さらに音を重ねて厚みを出そう、としてもきっと同じものは生まれない。それどころか、そんなことをする意味はないのである。なぜなら、サンバをやるときは「人が集まって心をあわせる」ことこそが主眼なのであるから。ヘタクソでも、練習して上達し、ときどきであってもなにかすばらしく調和した瞬間を感じる、そんなこともハイテクでは味わえない側面だろう。CDはおろか、コンピュータで音楽を配信する技術が盛んになって既存の音楽業界が焦っているともいうが、ライブの音楽の価値は消えない。もちろん自分のカラダを使って踊ることへの欲求も消滅することはない。近頃のダンスブームというのもいわば「ローテクへの回帰」の一側面じゃないかと思っている。

●てなわけで、私に限らず世の中不景気もかなりどん底に近くなり、新世紀といっても暗い見通しが語られてしまうなか、「ローテク」そしてもうひとう「笑い」というものが打開のキーワードだ、と私は思っている。よってサンバは21世紀の寵児たりうる!みんな笑いながらサンバやろうね。21世紀もよろしく。ところでしつこいようですがだれか仕事ください。
ページ上へ

Contact us サイトマップ メンバー向けの情報 Copyright(c)  G.R.E.S. LIBERDADE. All right reserved.