1999/4月  第1回   

ご挨拶
キソチシキ★まずこれを聞いてみて!

*最初なので まずはご挨拶と効能書き*

挨拶: こんにちは!!皆さん!!「いつもウルサイ ジョバンニ」です!今回からエンヘードを中心に、エスコーラ・ヂ・サンバの素晴らしさ、熱狂と興奮の「ヨロコビ」をひさぎさんと共にご紹介させて頂く事になりました。(エンヘード中毒者代表?) 僕はもっともっとLIBERDADEの皆さんに「集団で一体となって表現する事の興奮」知ってもらいたいです。色々と足りない所があると思いますが、どうぞお付き合い下さい!

Introdaction ジョバンニ:僕はよく、エンヘードマニアと言われます。当たってもいるのですが、その様な言われ方をされると、ちょっと寂しくなるときがあります。僕は本当に病的にエンヘードが大好きです。正確に言うと「Escola de Sambaのdesfile によるCarnaval」が本当に本当に好きなんです。あの素晴らしさに17歳の時に 打ちのめされました。老若男女が一つになって実に生き生きとして、また誇りを持って「喜びの表現」をする所が僕がもっとも惹かれた点です。「感情むき出し」「ファンキーでウィットや抑揚ある」所など、自分にあっていると思いました。 人によって音楽の聴き方は様々で、「こうでなければならない」という事はないと思います。でも、みんなあまりにエンヘードを聴いてない、知らない、そこまで好きでない、関心がない!!せっかくエスコーラとして集まっているのになんで?と思ってしまいます。サンバに限るとしても、新旧沢山のスタイルがあるので好みは別れて当然だと思います。でも、個人レベルでなくて、みんなで作り上げて行くエンヘードをやるのがメインのサークルなのだから、みんなで表現することの素晴らしさについて、喜びについてもっと皆が自分をさらけ出しても良いのではないかと思います。 音楽的に何を目指すのか?真似を徹底するのかしないのか? ブラジルのEscola de Sambaのスタイルにとらわれずにやるという考えもあると思いますが、それならそれで、それに代わる芯となる所がなくては、と思います。 たぶん、僕は人よりわがままで、枯渇感が強いのだと思います。日本に居ながらにして、ブラジル位の熱狂が無ければ満足できないのだと思います。日本が合わない?…病気?(←うん!!byひさぎ) 僕はいつも心で、体でエンヘードを聴いています。(だからいつまでたっても技術的に聴けないのかな?)渇いた心をなんだかわからない満たされない心や恐怖心をエンヘードは喜びに導いてくれます。(宗教チック!!)

ひさぎ:「ENREDOは何を聞いても同じに聞こえる」とよく言われます。が。騙されたと思ってその気になって聴いてみませんか?素敵な、お気に入りの1曲が見つかると思います。聞き慣れた親しみやすい曲が、実は古いENREDOだったと知って驚くかも。私にはまだ難しいことは解りませんが、聴くといつもワクワクします。ジョバンニ慶太ほどではないにしても、テンションがあがってやばいこともあるし…。地下鉄の中でウォークマン聞きながら叫びますからね、やつは。 単純に「ねーねー、これかっこいいから聴いてみない?」って感じでやっていきたいです。だから「俺にもひとこと言わせろ」「それは違うんじゃないか?」「こういうことも知りたい」「ジョバンニはいつも何叫んでるの?」などなど大歓迎です。 Liberdadeにこだわらず"マニア"と名高い方々(マイナーコードのENREDOが大好きなKさんとか)へのインタビューもしたいし、逆に「ドキドキ。初めてのENREDO」なんてどおかしら?『私の好きな1曲』なんていうのもいいかなぁ。そーだ、人気投票したりして。それに、「最近のENREDOのここが嫌い」なんてのもありかも。と、野望は膨らむばかり。初心者の方からVelha guarda(長老)の方まで、多くの方の御参加を期待します! さて。 エンヘードENREDO=正しくはSambas de Enredoといいます。 CARNAVALのとき にEscola de Samba(Liberdadeのようなサンバチームのことですね)によって演奏される楽曲です。 Escola de Sambaは毎年エンヘード(テーマ)を決め、それに沿ったテーマ曲= Sambas de Enredo、衣装、山車、踊り(振り付け)などを作り、皆でエンヘードを表現・演出します。Liberdadeも、浅草へ向けてそれらを制作中なんですよ。

*今回は「熱狂と一体感」を取り上げたいと思います。
・ボルテージが最高潮に達する瞬間 リオでは、パレードの開始前に皆のテンションをあげるために古い曲・おきまりの曲を歌って一体感を高め、さらにおきまりの掛け声、掛け合いやバツカーダなどで士気と緊張感を高め、いよいよスタート!!爆発するのです。スタート前の儀式のようなこの瞬間に、人々の熱狂、思い入れの深さが凝縮されています。熱狂的集団表現の極致です。そこには主役なんていません。全員でENREDOを表現する喜びが、この瞬間(70分間のパレード)にすべてを捧げている人々の思いが、溢れています。とりあえずはポルトガル語の歌詞のことは気にしないでいきましょう。(歴史的・文化的・宗教的な理解が必要になってきます。)それよりも心を素にして伝わってくる人々の想入れ、喜び、熱狂・・・・・・を感じ取って下さい。 サッカーでお馴染みの応援の掛け声、えこひいきでなく、ブラジルが一番かっこいいと思いませんか?気持ちを一つにして皆で喜びを、感動を分かち合うためのスタイルが確立しているからだと思います。 というわけで、まず、これを聴きましょう!

'96 SAMBAS DE ENREDO より G.R.E.S. MOCIDADE INDEPENDENTE DE PADERE MIGUEL(モシダーヂ)    思い入れがイントロによく出ています。ドキドキします。(歌手と出場者、観客を含む全員の掛け合い)(僕がエンヘードの始まりにやってる掛け声は昔からの一つの定番で今ではモシダーヂがこれを使っています。)

'98 AO VIVO NA SAPUCAI ・ESQUENTA NA SAPUCAI より G.R.E.S. CAPRICHOSOS DE PILARES(カプリショーゾス)    掛け合いの見事さを楽しんでください。(曲のサビの部分が掛け合いに なっています。)

'95 SAMBAS DE ENREDO より G.R.E.S. UNIAO DA ILHA DO GOVERNADOR(イーリャ) ハイテンションのバテリアが、とにかくかっこいい!(ヘピニキ対バテリアの掛け合いで曲が始まります。) 最近発売されたCD【ESQUENTA NA SAPUCAI】まだ売っているのかな? マルメラーダ(東十条)か中南米音楽(恵比寿)にまだあるかも。パレードスタート直前に行われる前述の様子をCD化したものです。私たちの一番 感じて欲しい、熱狂が詰まっています。これを企画した人は偉い! パレードの熱狂を是非、感じてください。 *興味を持ってみようと思ったのに、CDや映像が無いよー!!という方、是非御相談下さい!また、こんなのもあるよ!という方がいらっしゃいましたら是非乱入して来てください!! 次回は何をやろうかな〜。これっきりだったりして。 そうだ。それはそうと、ジョバンニも私も’92RIOのGRUPO ESPECIALのENREDO 集を持っていません。お持ちの方、貸してください!!よろしくお願いします。

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