おっきいさん(名古屋ウルバナ)の浅草レポート


〜カオスの浅草ビート〜



 名古屋はウルバナ(あのゲイリーさんのとこ!)の「おっきいさん」こと上沖さんが,浅草のレポートをパソコン通信のニフティの会議室FPOPULARに書いておられたのを転載します(許可有)。

 今年は大阪のカイピリーニャというチームの助っ人として浅草に遠征,リベジの打ち上げにも来てくれた方です。(大小ゆみこスがNIFTYで知り合ったのが縁)

第1部(フォーラムに掲載されたもの。一部省略)

 さて。 着替えも済ませてさあ1部のパレードだい。 なんとか大小ゆみこスの所属されまする(ヘンな日本語)リベルダージに間に合い、スタート地点から約50mぐらいの左側歩道に陣を構え(妙に 具体的だな)ピラミッド型の山車・金ピカの衣装に身を包んだバテリア隊がやってきますと思わず「おおゆみこさあ〜ん!こゆみこさあ〜ん!」と周りの冷たい視線も省みずに絶叫したけどやっぱ聞こえんわなーははは。
  結果リベルダージは 見事準優勝を果たしたわけですが、 (一応)サンビスタのボクからしてみますと、決め手はゴールデンバテリアにあったと思われますです。バツルカ度はリベジ、サウーヂ、アマドーレス、バルバロス のボクが見た4チームの中ではまず間違いなく最高の出来だったと感じました。いやマジでお世辞抜きに。スルド20人部隊(だったっけ?)の 衝撃波はゲースーでした。息止まるかと思いましたもん。金色の衣装もまた良く映えましたよね。

 次なるはボクも去年参加した(=足を引っ張った)サウーヂ。 思い入れもあるのでしょうが、正直言ってボクはここかバルバロスが優勝争いをするだろーなと信じてました。
 とにかく歌の素晴らしいことといっ たらそりゃもうアータ。ありゃよっぽどいいPA使ったな。はるか向こうの方まで通り過ぎていってもずーっと歌だけは響いてましたし。
 マラバリズモの連中の動きが最高。バテリアも豪快きわまりなし。音はどっちかと いうと輪郭がはっきりしていませんでしたが、あの奔放さこそがサウーヂ の持ち味なのかもしれません(フォローか?)。ただ惜しむらくは、エンヘードのコンセプトが審査員ウケしなかった(のであろう)こと。これは周囲の人間も口々に言ってました。結果4位。ああ、まっこと残念。

 むむ、昨年準優勝のアマドーレスです。去年の彼らの直前の音あわせを聞いた時は余りのド迫力にブッ飛んだ覚えがありますが、何か今年は変だなあ、去年ほどの感激がないですぞ。全体的に強烈にアピールするものが感じられなかったような気がします。チームの中でなんかあったのかなあ、と余計な心配をするほど精彩を欠いていた、と思ってたら3位か?世の中 わかんないものです。

 やってきました仲見世バルバロス。予算たっぷりバルバロス。パレードの見せ所は考えに考え抜かれ、さすが。ツボを得てます。まあここは山車で勝ったようなもんですな。優勝はここでした。

 しかしトリはバルバロスではなく、その後に続いて登場した東京府警の オ○ム指名手配のアレゴリア(笑)&警官隊のアーラ(爆笑)であった。 あれは破壊力満点。バテリアなしでも無言の迫力。コンセプト単純明快。 ボクが審査員であればまずここを推したな。

 最後はゴミ処理車がスーッと祭り終わって火照った路面のゴミを回収して過ぎていったところなどに下町の風情といいますか、粋を感じました。

 そいでいきなり夜に飛ぶのですが、さあ大阪のメンバー&少数の名古屋の面々は、打ち上げでブチ切れ状態間違いなしの大小ゆみこスの待つ(?) 渋谷バッカーナへ繰り出すのでありました。

第2部 リベジのための書き下ろし!
 渋谷バッカーナに到着したおっきい一行。しかし行く手に立ちふさがる従業員。もうオーダーストップの時間ですので・・・、だとお? ドアの向こうには髪振り乱し絶唱するおおゆみこ。フロアーでは我が命ここで弾けよとばかりに踊り狂うプチダイナモ・こゆみこの姿がある。ふざけるな、ここで門前払いか?かくもムゲに扱われては、名古屋大阪サンバ連合の名折れである。いけいけおっきい、負けるなおっきい!

 我々は困っていた。というのは余りの狂熱ラーイヴ!ってなもんで皆さんちーともこちらに気づいて下さらない。そうしてる間にもおおゆみこさんたらステージ上でラーヤーラーヤラーって諸手を左右にブンブン振ってるじゃありませんか。ダメだこりゃ。ドテテ・ドテテ・ドテ・テ〜〜〜。 次なるは今回の打ち上げ幹事役(まことご苦労様でした)の岡部さんを捕 まえて事情をお話しするも頑固な店のニーちゃんを突破することができません。大阪の面々はシビレを切らして帰らんばかりの様子。むう、これはいけませんです。そこへ現れたは御大藤井先生。我らがウルバナの首領・ ゲイリー杉田とは窮地の、じゃなかった旧知の間柄。いきなり藤井さんは アツい口調で「そりゃないっすよ、ここのオーナーとはちゃんと話ついてるんすから」と瞬く間に決着をつけて下さいました。スゴい。一同ホッ。

 しかしなんたる盛り上がりよう。ワタシらタジタジですがな。といいつつそうしてばかりもいられないので早速こゆみこさん達と踊ったりもしまし た(後々思い返すとそのお隣で複雑な表情でガンザを振っていらした方が レックスさんでした。ご無礼!)が、やおらゲイリーがステージに上がり紹介をされると、な、なんだこれは。女性陣達のフェロモン度数がハネ上がったのか、会場は異様な熱気を帯びて参りました。かような上げ膳据え膳状態で燃えねば男にあらず。ゲイリー行きます、燃えます、伝家の宝刀カシキアンドをお見舞いだ! 結局「あわよくばオレ達も」と演奏欲をたぎらせる私たちは完全に忘れられ、最後までその場を「貸しー切」っちゃったのである。座布団何枚だ?

 最後の方はリベジの面々(入れ替わり立ち替わり演奏メンバー変わるもん なあ、この頭数の凄さったらウチには絶対ないぞ)でバツルカ大爆発。特に目をひかれたのはヘピ叩いてたシブちゃんの颯爽たるお姿。やるやる! 気がついたらボクひとり置いて名古屋大阪のメンツはプラッサ行っちめーやんの。ま、いっか。

 さて。 この後2次会に突入するわけなんですが、薄情な人々を追ってプラッサへ行くことにし、タクシーに便乗させてもらいました。道中の話題はやはり 今日の各チームのエンヘードの内容。うわーい、サンバオタクだ〜。で、 ボクも少し話に加わらせてもらったんですけど、話し終わった後「・・・ ところで君、ドコの人?」と訊いてきたのは他ならぬ金沢さんでした。

 プラッサ着きました。実はここ初めて来ました。狭い!このスペースで あれだけの口コミってーのはやっぱなんかスゲー影響力のある店なんでわないでしょうか。入ったらいたいた薄情な人々が。というより単にボクが 出遅れただけか。あっという間に店は満杯になり、そのまま3時あたりまで楽しく時は流れていったのでありました。 プラッサではリベジの方々が今日のビデオを再生して楽しんでおり、一方では来年の浅草への参加について3〜1部のどこへ照準を定めるべきやと話し込んでます。サンバそれぞれさまざまです。
 名古屋で毎年開催される「大須夏まつり」にリベジも参加していただく旨の約定も取り付け(いや、した形跡は全然ないんですけど、まあ一応寄稿 だし、形だけでもね)、より一層の絆を認識し合う美しきサンバチームの姿が、そこにあった(森本レオ調)。というわけで、またお会いしましょうね、リベジのみなさん。

〜エピローグ〜
  翌朝宿を出て、東京駅に行くまでに、ちょっと寄り道。 谷口楽器である。 アベさんがのほほーんてな調子で応対して下さいました。「あー、名古屋からの。昨日打ち上げに見えられてましたねー」なんちて。お目当てのスルド用ソフトケースはなかったけど、疲れないストラップ(ホント?) を買って帰りました。アベさんたら午前中だけ出社して、午後は連チャンのパレードらしい。「良かったら参加しませんか」いや、もう十分です。 アベさん、10月の入荷を楽しみにしてますよ。

                            おしまい


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