| 〜パゴーヂ・オキナワーノその2〜 | 2001.6 | <おおゆみこサンバ化日記> |
●先月号で、「続く」とか書いてしまった(どーせ覚えている人も多くはないであろうが、沖縄居酒屋のことを書いていたのだ)。で、「サンバとかブラジルに結びつけて美しくまとめる」と宣言したのだが・・・・すごくお定まりの展開だが、ようするに「日常生活に音楽があたりまえに存在して世代を問わずみんながすぐに楽しむ沖縄はブラジルに似ているではないか」なんぞと書きたかったわけである ●しかしよくよく考えてみると、私は実はブラジルの「日常生活」なんて知ってはいないのであった。ブラジルの日常生活にあたりまえに音楽が溢れている、とかいうのは、本当にそうかもしれないが、もしかすると勝手な希望的観測の思いこみかもしれない(そうだ、とか、そうでない、とかご意見ありましたらよろしゅう)。
●沖縄に日常的に音楽が溢れているかどうかだって、やっぱり実は知っていないのである。「なんた浜」に限らず、東京にある沖縄居酒屋は少なくとも、「じゃーそろそろ、行ってみるかねぇ〜〜」といって三線とりだしサンバ(=三板)取り出し、歌う気踊る気まんまん、という状態にすぐなってしまうのであるが、ひょっとすると、それとて故郷を遠く離れてたまに同郷の人間と集うという、つまりは「日常」ではないのであって、私だって日本を離れて何年も異郷に暮らせば、演歌や盆踊り(?)に興じるかもしれない。ようするにいわば部外者の印象に過ぎないものを知ったかぶって語るのもどうか、と思ってしまってますます「続き」が書きづらくなっている…がここまで書いたのでそのまま行ってしまえ。
●沖縄の人がすぐに歌って踊ってモードに入ってしまうのは日常ではないかもしれない、と上で書いたが、でもかつて離島に行ったとき、なんでもない民家からなにげに三線が聞こえてきて感銘を受けたことがある。そのとき民宿の若いご主人に聞いたところでは、戦後の集団就職が盛んな時期、沖縄から上京してきた若者たちはすぐに見分けが付いたのだそうである。ふたりにひとりは、三線を大事に抱えていたからだと ●現在放映中のNHKの朝ドラも沖縄がらみなので、めったにドラマなど見ない私にしては珍しく欠かさず見て ●勝手に理想化しているだけかもしれないとは思いつつ、あこがれてしまう。そしてやっぱり、知らないなりに、どこかブラジルに通じるものがある、とも感じてしまう。しかし分かりもしないのにムリして「分析」してもわざとらしいし面白くない。結局のところ、「これこれこうだからこの音楽ジャンルは面白い」なんてコメントは意味がないのだ。「なぜか血が騒ぐ」という以外に音楽やダンスの好みの原因などないのである。そしてその「血が騒ぐ」対象は、リズムや音色などはもちろんだが、「場の状況」も含まれる。飲み会の席で、その場にいた人たちがみんな友だちのようになってニコニコとうち興じるという場に、私は血が騒ぐ(もちろんカーニバルのパレードも「場の状況」のひとつだが)。
●リベルダージではないサンバの人たちが、ある日とある店で、仲間の誕生日か何かを祝っていた。興が乗り、サンバをやりたくなったが、貸し切りというわけではなかったので、遠慮がちに小さな音でパンデイロを叩いたり小さな声で歌ったりしていた。すると店にいた別のグループのお客さんが声を掛けた。「ねえ君たち」−−「あ、うるさかったですか、ごめんなさい」と速攻で謝ったが、そのお客さんはこう言った−−「そうじゃなくて、もっと大きな音でやってよ、楽しそうだね」。
・ ・・と、リベジではないあるメールマガジン上で読んだのだが、「その店の名は、自由が丘の『なんた浜』という沖縄料理のお店でした」と結ばれていた。だから、そうなんであるよ、やっぱり。
いる。堺正章演ずる主人公の父親が、やはり四六時中三線を抱えて、なにかというと弾いて歌うのである。主人公の弟が出演したロックバンドのライブも最後にはカチャーシーに乗っ取られていたし、主人公が東京でアルバイトをした沖縄料理店にも常連客が来ては歌い踊り騒いでいる。ドラマはドラマであるが、それなりに典型的な沖縄という演出をしているのだろうから、やはり、かなり、そうなのであろう。つまり、沖縄の人は三線とともに歌い踊るのが大好きなのだ。
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