〜「急がば回れ」ない人々〜    1999.4 <おおゆみこサンバ化日記>

●ああ見えても,木皿儀リーダーは超せっかちの短気な人である。

● 「ああ見えても」って,木皿儀さんをちょっと知っている人なら,「そりゃ見た通りだろーが」と言うはずであるが,まだリベルダージ歴の浅い人たちの中には「ええ!木皿儀さんて温厚で落ち着いた人だと思っていた!」と言う人がいるので,ここで敢えてわざわざ言ってみるのであった。

●あまりにもせっかちなので,目的地に遅刻してしまう。なんだそりゃ?――つまりこうである。どこか初めてのところへ行く時,木皿儀さんは目的地の住所や地図を見る。ちょっと見て,頭に入ったつもりでそのまま家を出る。さすがに電車などで最寄の駅までは普通に着くが(いや,反対方向の電車に飛び乗ることもしょっちゅうだ,と本人が言ってたな),駅から,なぜか「こっちだな」とほとんど反射的に思った方向にスタスタ歩き出す。ここで大事なポイントは木皿儀さんはせっかちなだけでなく,筋金入りの「方向音痴」でもあるということだ。歩き始めた時点でかなりの確率で方向が間違っている。それなのにせっかちすぎて確かめることすらしない。そして歩く速さがまたむちゃくちゃに速い。

●歩いている途中で,「ん?おかしいな。こっちじゃないのかな」と思う瞬間は当然ある。たぶん2分おきぐらいに。でも立ち止まらない。歩みを止めることができない。5回ぐらい「ん???」をやって,つまり12分ほどずんがずんがと歩きつづけて,やっと「どう考えても違う」地点まで到達する。

●そこで初めて,一瞬立ち止まって考えたり人に聞いたり電話したりするのであった。お察しのように,だいたいほとんど反対方向に相当な距離を歩いてしまっている。それを戻ってからまた本来の方向に行くのであるから,所用時間は通常の3倍かかるのである。御丁寧に,あやまてる第一到達地点から,身の程知らずにも「近道」をしようともくろんで,またもやろくに確かめずに,違った方向にずんがずんがと行ってしまうこともしばしばあり,駅から10分の道のりを1時間かけてやってくることも珍しくない。断っておくがこれは決して誇張ではない。おまけにその幾多の豊富な経験(?)から「学ぶ」という学習能力もない。

●「急がば回れ,って言葉があるよね」と言ったら「あ,オレそれ知ってる〜〜」だって。あたりまえじゃ。歩く「急がば回れ」の見本,である。その言葉を書いた板でもサンドイッチマンみたいに背負っておれ。

●・・・が。私が上記のごとく,微に入り細に入り描写でき,しかも我らがリーダーだというのに遠慮会釈もなく書いてしまえるのは,自分自身が実はまったく同じ性癖の持ち主だからである。上記の描写は寸分違わず私のことでもある。いや,私は地図を持って歩く。なのにああなる。もっとたちが悪い。私の母も超せっかちな人であった。早死にしたとき,みんなが「生きるのもせっかちだったねえ」と言い合った。でも,動物的勘は鋭かった。だから上記のようなオバカな行動はそうはなかった。父親は反対に,お世辞にも勘が良いとは言えないが,慎重派なのでやはり失敗は少ない。双方の欠点を受け継いでしまった私は勘が悪いくせにせっかちというしょーもないことになった。失敗は数知れず(ちなみに弟は勘もよく,かつ慎重派であるので失敗は当然少ない)。

●リーダーの弟,雄二さんもリーダーに負けず劣らずのせっかちである(それでも木皿儀家では「雄二はのろい,何かあった時に逃げ遅れて死ぬのはきっと雄二だ」と言われているらしい。しかし兄はこうも言うー「私なんかせっかちすぎて,その災害の真っ只中に自分でつっこんでいっちゃったりして」・・それもありそーだ)。

●まあ,せっかちは直らんな,仕方ない,と我々せっかち大魔王兄弟とせっかち大女王は言ってあきらめているのである。しかし人様にはお勧めしない。何事も,急がば回れ,である。手をつける前に計画をじっくり練ろう。それが今年のリベルダージのコンセプトである。偉大なる反面教師が目の前にいるのだから,十分教訓を引き出してくれたまい。(敢えてもう一言。くだんのせっかち兄弟がじれったがって先に手を出す前に!!ゴミのかたづけ,とか機材のセッティング&撤収とか,皆で手を出してね!)

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