| 〜アンビリーバボーな人々 | 1999.3 | <おおゆみこサンバ化日記> |
●たけしや所ジョージがやっている「アンビリーバボー」というTV番組で,野球の経験の少ないガーナ人の野球チームを育てて行く様子を追っているコーナーがある。彼らのうちの3人が東京にやってきていろいろ体験「させられた」こともあり,そのときに,チームのエース格のナントカ君が番組のADの女の子に惚れてしまったという。ガーナに帰っても彼女のことが忘れられず,調子が出ない。大スランプの中で,レギュラーの座を決める紅白試合の日となり,エース格だったはずなのにやはりミス続出で2軍落ちの危機・・・そして最後の打席も2ストライクとなり・・・するとなんとそこへ,コーチ役の高橋慶彦がわざわざ日本からこっそり呼び寄せたそのADの女性登場!俄然張り切る彼,そして劇的なサヨナラヒット!・・(~_~;)あのねぇ・・・子供向けアニメでもそこまで分かりやすく感動的にはしないぞ。その安直さがまさしくアンビリバボーであった。
●と,それを見てあきれて馬鹿にして笑っていたその翌々日に,なんとまさにその番組の制作スタッフから電話があった。いわく,そのまさにガーナの野球チームを励ますためにサンバをやってほしい,と。おーまいがっ。言ってるそばから失礼なほどの安直な発想が証明される。さらに聞くと,収録は,その,翌々日,の,月曜日,午後1時から練習して,夕方5時から収録,ついてはサンバダンサー3人,ぐらいと,ダンサーが踊れるだけの音を出せる人たち,6,7,人都合つかないか,と。文章がやたら切れ切れなのは,書いてる私がゼエゼエしてるからである。そして念のため聞くとギャラはひとり5千円。おお,アンビリバボーも極まれり。
●マスコミの世界は,なんにせよ非常識の牙城ともいうべきところである。ちょっと前なら,どんな小さな場面であっても「テレビに出る」というだけで人々は舞い上がってしまい,親戚知人一同に電話かけまくったりして,みんなで居間に集合して固唾を飲んでその番組を見る,なんて図があったもので,テレビに出すと言えば多少の条件の悪さなどふっとんでしまう,なんて時代もあっただろうが,最近は人々もそれほど純情ではない。そうはいっても,テレビに知人がちらりとでも映れば「あ!○○ちゃんだ!とか叫び,思わず電話かけちゃったりすることもまああることはあるが。・・しかし上記のような条件でも「テレビに出れるだけで感激」するような手合いに,すでに制作側の人間も頼れないはずであるのだが。
●マスコミの常識は世間の非常識であるが,ことサンバに関しては,「世間」そのものもかなり偏った見方をしてくれているので,それがますます非常識方向に増幅されるととんでもないことになる。どうも,世間やマスコミは,「サンバダンサー」という動物が,生まれつきタンガ姿で,ときどき羽がはえかわったりしつつも(?)基本的にくじゃくのような態でどこかにうろうろ生息しているものと思っているフシがある。(そこにはバテリアという動物」の存在は「ない」か,あるいはダンサーの寄生動物?である)。ま,とりあえずそのサンバダンサーの生息地を見つけて何匹か見つくろってくる,と。そうするととりあえず,意味はなくとも,賑やかで華やかで陽気になるではないか,と。
●しかし私は見たぞ。某浅草常勝エスコーラBのお歴々ですら,NHKで「うどんのコシ」が云々かんぬん,という番組の中
で「コシの専門家といえば,この方たちです!」とか紹介されて,意味もなくタンガ姿になってうどんをすすらされているのを(-_-;)。「あっM橋さんだ〜。DD寺さんも〜〜」ともちろん叫んでしまいました。いや,でもじつは我々もかつて同じ番組で数年前に「猫にサンバを聞かせるとどうなるか」というテーマで出演したことがあるのだった(T_T)。ヒトノコトハイエナイ。猫にサンバを聞かせると,猫はじつにリズミカルにサンバを踊った…わけはない。要するに「サンバほどの『ウルサイ』音を聴かされている状態でも,猫は自分が好きな,紙くずをクシャクシャ丸める音は(周波数の関係で)聞こえて,反応を示すのである」という内容であったのだが,今から考えるとやっぱし(そんなのに出たこと自体)アンビリバボーであるな。そんなら音だけでいいのに一応ダンサーも出さされたしな。そういやそんときも知人から「見たぞ〜」としっかり電話かかってきたな。
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