| アホ大爆発的人々 | 1999.1 | <おおゆみこサンバ化日記> |
●アメリカ人てアホやないかと思った。お台場のおしゃれなビルの中の輸入食品を扱っている店に、アメリカから輸入されたお菓子もある。見ていたら、「食べられるおもちゃ」あるいは「遊べるキャンディ」といった類のものがいくつもあるのだ。動物などの版面がついたスタンプ。ラムネのような素材でできていて、水をつけて紙などに押してあそびましょう、とある。そして「遊び終わったらスタンプごと食べられます」だって。レゴブロックのようなものもあり、ロボットなどを作って遊んで、やはり「遊び終わったら食べましょう」ときた。さらには、腕時計の形をしたグミキャンディもあり、時計としてはぜんぜん役に立たないのだが、「時計のように腕に巻いてなめましょう」だと。・・想像されるのはなんだかベチャベチャ汚らしい場面ばかりである。アメリカの母親はこんなものを子供に与えるんだろうか。私だったらやだ。大きくなってもつい癖で腕時計をなめてしまう人間になったらどうすんだ。
●しかしまあ、これがお得意の「遊び心」ってやつであろう。人間の文化は「遊び心」で発展してきたのだ、ということは、まあ今までもいろんな人が言っている。現代人はいわゆる「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」なわけだし。

●音速を超えるジェット機を可能にしたのは、針先のようなその形の開発と、さらには、それまで障害であったはずの衝撃波のエネルギーを推進力に変えてしまうエンジンの発明だったそうだ、とテレビで見た。ほほう、と思う。それまで障害だったものを、そこから恩恵を得られるように変えてしまうという発想は素晴らしい。
●海外で主として仕事をしているとある高名なデザイナーは、「自分が一緒に仕事をするスタッフには『ジャンク』(がらくた)は入れたくない」と言う。全員がそのデザイナーの意向を瞬時に汲み取り、わざわざ指示を与えずとも仕事がスムーズに進むようにしたいのだ、という。しかしそれを聞いたある作家は彼女に向かって、それでは自分一人の才能を超えられないんじゃないか、と言ったそうだ。愚鈍とも見える異分子がいて初めて、たとえば思わぬ「ミス」があり、それが結果的にすごくよいものに変化したり、思いもかけない成功につながることもある。新しい気づきもあり、そこに成長もあり、「打開」もある。これは直感にすぎないが、とこの作家は言うが、私も同感である。
●なんにしても、「遊び心」というのは、むしろ一見ばかばかしいようなアイデアについてもちゃんと考察を加えてみる、という、実は至極まじめな態度ではないかとも思える。順序だてた「はずれない」考察も大事だし有効だが、はずれたところに思わぬエネルギーが潜んでいる、それを捨ててしまう危険もある。変化のエネルギーは「きれいにはまってしまっている」ところにはないのかもしれない。
●まあ、「舐める腕時計」はあんまり感心しないんだが、そんなものでもとにかく作ってみてしまうという態度にはそれなりに敬意を表する。それを見た人が、それに触発されたとんでもないスンバラシイアイデアを思いつくかもしれないしね。
●てなわけで、だ。リベルダージの今年のテーマ周辺でも、皆さんのばかばかしい、が素晴らしいかもしれない、アイデアをがんがん出して欲しいですな。笑われたってめげちゃいけない。なにしろ千年紀の終わりだしね、なんでもありだ。ゲージツはバクハツなのだ!今までわりに「はずれたことない、笑われたことない」人ほど、今年こそは笑われる人になってエネルギーを解放しよう!!(←けっこう自分に言い聞かせている)
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